最後に読んだ本はなんでしたか?それは漫画でも構いません、記憶に残る本というものは誰にでもあるはず、一人の人間が書き留めた物語が話題を集めれば海を渡り出版され、世界中の人が読みます。
電子書籍の発展で読書には国境がないと言っても良い時代になりました。
今回は世界でもっとも読まれた書籍とはなんなのか調べランキングにしました、いまだ読んでもない手にってもいないという本が見つかりますよ。読書好きなら、読みたくなること間違いありません。
1.世界で最も読まれている本ランキング
第1位|聖書
出典:Amazon
作者:聖書は約40名の人たちにより書かれたと言われはっきりとしていない部分もあります。 あらすじ:聖書(せいしょ)とは、キリスト教、ユダヤ教の教典、正典であり、イスラム教でも教典。 |
聖書は、数千年にわたって多くの人に読み継がれてきている教典です。 全世界での発行部数は資料によって諸説がありますが大体50億~3880億。 国際聖書協会の発表によると、2000年の1年間に約6億3300万冊の聖書が配布・販売されています。 驚きですよね!
また聖書には旧約聖書と新約聖書があり、そのうち旧約聖書は、ユダヤ教やキリスト教に加えてイスラム教でも、クルアーン(コーラン)と共に宗教的な経典の一つです。
旧約聖書ではイエス・キリストが生誕する以前の預言者と神との物語を、教訓と共に壮大なスケールで描いております。 その中で描かれている、創世記でのモーゼの十戒やノアの箱舟なんかが書かれています。
新約聖書では、キリストの生誕以降のキリストの言葉や奇蹟を中心に描かれています。 十字架に磔にされたキリストが3日後に復活したと記されており、人類の半分以上の人たちに読み継がれているとされています。
第2位|毛沢東語録
出典:日中通信社
中華人民共和国を建国の父である毛沢東主席の著書などから引用し編集したものになります。 毛沢東が独自に高めたマルクス・レーニン主義を柱としており、推定33億6000万もの発行部数を誇っております。
中国ではポケットに携帯して持ち歩く人もおり、会話の中で引用するなど、市民生活の隅々にまでいきわたっていた本と言えます。
第3位|コーラン
出典:楽天
イスラム教の聖典であるコーランは、唯一不二の神であるアッラーフから最後の預言者ムハンマドへ託された啓示であり、その内容や意味も、一つ一つの言葉全てに神が宿っているとされています。
コーランは別名クルアーン(アラビア語で詠唱すべきもの)とも呼ばれ、音韻を踏みながら読むことを目的としていることがわかります。
イスラム教徒に多大な影響を与えていて、今まで8億冊に至る発行部数を誇っている本ということができるでしょう。
4位|カール・マルクス資本論
出典:Amazon
サブタイトルは『経済学批判』と言い、カール・マルクスによって記された全三部からなる経済についての本です。
資本主義の生産様式から剰余価値が生成される過程、経済における資本の運動法則などについて記されています。
発行部数については未詳な部分がある為ランキングに入れることはできませんでしたが、世界中の人々に読まれている本の一つでもあります。 2013年に第一部の初版本が、ユネスコの記憶遺産に登録されました。
2.世界で最も読まれている本ランキング|単一書籍編
第1位|二都物語
出典:Amazon
1859年にチャールズ・ディケンズによって描かれた、全3巻にも及ぶ長編小説です。
フランス貴族の子でありながらその名を捨ててイギリスに渡ったチャールズ・ダーニーと人生に絶望し放蕩生活を送っていた無頼の弁護士シドニー・カートンの二人は、奇しくも同じ1人の女性に想いを寄せることとなります
その女性の名はルーシーと言い、でもルーシーには無罪の罪で投獄されている父親がおりました。 時は折しもフランス革命が起きようとしている頃、パリ、ロンドンの二都を舞台に繰り広げられる、華麗なる歴史小説が幕を開けます。
推定2億部ともなる発行部数を記録していて、映画や舞台の原作にもなった有名なベストセラー作品です。
第2位|星の王子様
出典:Amazon
本の内容までは知らなくても、誰もがその名前をきいたことがあるこの本は、飛行士でもあり小説家でもあるアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによって描かれました。
とある砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った不思議な男の子。 その男の子は、おうちぐらいの大きさしかない小さな自分の星を後にし、幾つかの星を旅してから七番目の星である地球にたどり着いた「星の王子さま」でした。
王子さまは僕に旅してきた様々な星の物語を聞かせてくれました。 そして僕も王子様もハッと気づきます。 本当に大切なものは、「目にはみえにくいもの」であることを。
児童文学としてだけではなく、大人の読者も多いこの作品は、2015年現在200以上の国と地域の言葉に翻訳されています。 そして総販売部数は1億5千万冊を超えていて、まさに世界中の人々に愛されて続けている本ということができるでしょう。
人生において忘れていた何かを気づかせてくれるような、生きていくうえで宝物となる様な一冊なのです。
第3位|指輪物語
出典:百町森
ファンタジー小説の金字塔ともいえる指輪物語は、イギリスのJ・R・R・トールキンによって描かれた長編ファンタジー小説です。
冥王サウロンの作った力の指輪をホビット族にエルフ族、人間やドワーフ族、魔法使いの仲間達に加えて、ゴブリン族やトロル族などの多彩な種族を巻き込んで展開する壮大な物語です。
全てのファンタジーの世界観はこの指輪物語が原型、剣や魔法といった節理やドワーフやエルフなんてのもこの物語がはじまりです。 映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは、この物語を原作としています。 推定1億5千万冊の発行部数を誇る大ベストセラー小説です。
4位|アンネの日記
出典:Amazon
作者はアンネフランクという少女で彼女が実際に書いていた日記が本になったのが『アンネの日記』。世界中の人々に読まれている作品の一つです。
ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)によって『世界でもっとも読まれた十冊』のうちの一冊と認定されたこの本は、日本を含めた世界中の学校で必読図書として選ばれています。
時は第二次世界大戦の最中のナチス・ドイツ占領下のオランダ・アムステルダム、ナチスのユダヤ人狩りを避ける為、隠れ家に潜んだ8人のユダヤ人達の生活を、秘密警察に捕まるまでの約2年間にわたって描き続けた作品です。
ナチス・ドイツの占領下にあったオランダで、どのような出来事が起きたかを証言する貴重な財産であることから、2009年には『世界記憶遺産』にも認定されました。
アンネの日記偽造説とは
いっときアンネの日記は偽造されたものだという噂が立ちました。詳細はアンネの父オットーがメイヤー・レビンというアシュケナジー・ユダヤ人に書かせたものだと言われたのです。この噂の発端には5つの理由があります。
- 13歳の女の子が書いたとは思えない大人びた文章
- アンネの日記の筆跡と、アンネの筆跡が全く違うこと
- アンネは1945年に死亡したが、使用されたボールペンが1951年に普及したもの
これらのことから、2つの説が色濃いとされました。
- アンネは実は死んでおらず、戦後に全編を完成した。
- 作者はアンネの名を語った偽者で、戦後に全編を完成した。
アンネの日記の版権は父オットーのものだが、ユダヤ系アメリカ人作家メイヤー・レビンが利益欲しさにゴーストライターであったことを暴露してしまったという背景もあり現在裁判中で判決は出ていません。
4.まとめ
世界中で最も人々に読まれている本の多くは、聖書の様に宗教的な意味合いや思想が関与しているケースが多いですね。
小説にしても、聖書に出てくるストーリーを絡めたものがベストセラーになることも少なくありません。 世界中の人々に読まれている作品を再び手に取ってみるのも一興ではないでしょうか。