ヨガは有名ですがクンダリニーヨガと聞くと知らない人は多いでしょう。
ヨガが一般的に広く知られるようになり、今や私たちの生活の中に当たり前のように存在している反面、クンダリニーヨガという言葉は、まだまだ一般的には知られていません。
それは、クンダリニーヨガが少し危険を伴うヨガだからです。
危険を伴う分悟りも大きく超常的能力を開花させるために行われる方法です。それは手塚治虫のブッダの作品で表現されています。
作中でブッダは苦行のような激しい悟りを行い神のような存在と会話するシーンも表現されています。まさにその方法がクンダリニーヨガに近いでしょう。
なので誰しもが興味本位でクンダリニーヨガを実践するとその強大なエネルギーを扱いきれずに、心身ともに危険な状態に陥りかねません。
今回は、クンダリニーとは何かを正しく理解し、クンダリニーヨガで覚醒するとどういった症状が起こるのか紹介していきましょう。
1.クンダリニーヨガの特徴
普段は眠っているクンダリニーを覚醒させ、上昇・昇華させることで悟りを目指すのがクンダリニーヨガです。
「クンダリニー」という言葉はサンスクリット語の言葉です。
これを訳すと「トグロを巻いた女」という意味になります。
このクンダリニーは、私たち誰しもが持っている「生命の根源的のエネルギー」のことです。
元々は、宇宙に存在する根源的な宇宙エネルギーであり、それが私たちの肉体の中に閉じ込められている時に、このように呼ばれているのです。
クンダリニーは、脊椎最下部の第一チャクラのパワーセンターで、時期が整うまでトグロを巻いた形をして眠っているとされています。
そして、時期がくれば、その場所から、脊髄に沿って、7つのチャクラとのエネルギー交換を行いながら、上昇し、頭頂にまで至るとされています。
その後、しまいには頭頂を突き抜けて宇宙と一体化するのです。
これをクンダリニーの昇華といい、この状態に至ると、様々な潜在能力が覚醒し、肉体や波動も大きく変化します。
イエス・キリストや釈迦たちは、クンダリニーの昇華によってアセンションし、悟りを得た人たちなのです。
通常、クンダリニーは、一生かかっても覚醒しない人の方が圧倒的に多く、修行の本場のインドでさえ才能のある人が一生懸命修行をしたとしても、覚醒させるまでに最短5年はかかると言われています。
2.クンダリニーヨガのやり方
クンダリニーヨガのやり方をお伝えします。まずは、7つの主要チャクラをバランスよく活性化させましょう。
7つの主要チャクラの中でも特に重要なのが、第一チャクラの強化です。
第一チャクラに問題を抱えていた場合、うまく開くことができないや感じることができません。
クンダリニーの覚醒が難しくなりますので次項の方法を試してみましょう。
- 椅子に座るか、もしくは、立った状態で、リラックスします。
- 足の裏を地面にぴったりとくっつけます。裸足だと、より大地の力を感じやすくなるため効果的です。
- 手のひらを上にして、なるべく腕の力を抜きます。
- 目を閉じ、深呼吸をします。
- 全身の力を息とともに吐き出し深呼吸をするたびに身体中の力が抜けてリラックスするのを感じてください。
- 尾てい骨を意識し、そこから、地面に向かってエネルギーがまっすぐに降りていくイメージをしてください。
- 地面に届いたエネルギーは、大地の緑の中を降りていきまっすぐと、より深くへと降りていきます。
- どんどん降りていくと、地球の中心部に近づいてきます。
- マグマが煌々と燃え上がっていてそのエネルギーのため、だんだん体が熱くなってきます。
- そのマグマのエネルギーを第一チャクラに取り込む様子をイメージしながら意識をだんだんと地表に戻します。
マグマのエネルギーに、さらに今度は大地や木や緑のエネルギーを混ぜ込みながら、そのエネルギーが足の裏を通じて、第一チャクラ・第二チャクラ・第三チャクラ・ハートチャクラまで上がってくるのを感じてください。
大地のエネルギーを吸収し、だんだん体が熱くなってきたのを感じてください。
この時が生命のエネルギーを体中に取り込み、下部チャクラを活性させることができている状態なのです。
このように、日々チャクラを活性させるために瞑想を続けることで、自分自身の心身のバランスが取れるようになります。
クンダリニーの覚醒を迎えるための体作りをすることができるのです。
2.クンダリニーヨガで覚醒したときの症状
クンダリニーヨガを実践し、一旦クンダリニーが覚醒するとどのようなことが起こるのでしょうか。
もちろん人によって、起こる症状は異なるのですが、以下が、その一般的な例です。
良いものも悪いものも両方ります。
- 脊髄や腹部から、ビリビリ・チクチクと熱いものが這い上がってくるような感覚がある
- 電流が流れたように手足がしびれさらに体がだるくなる
- ゴボゴボと、地から湧き上がるような深い内的な音が聞こえたり感じたりする
- 胃や肺が空気でパンパンに膨らむ
- 持病が治る
- 体温が上昇し体が丈夫になる
- 睡眠時間が短くても辛くなくなる・眠気を感じなくなる
- 性欲が失くなる
- 肩こりが楽になる
- 第三の目あたりが、ピクピクする
- 色彩がいつも以上にハッキリとする
- 目がくらむほどに明るく感じる
3.クンダリニーヨガで得る超常的能力の症状
超常的能力といっても、これもまた、人によって異なります。
また、クンダリニーが上昇したからといって、必ずしも、超常的能力が覚醒するとは限りません。
人によっては、全く能力が開花しない、ということもあります。
以下が、起こりうる超常能力です。
- 感情が不安定になり異常に感動したり怒りっぽくなったりする
- デジャビューが見えるようになる ・チャネリングが始まる
- 身体中から気がみなぎる
- 自身に満ち溢れる
- 味覚・臭覚・知覚・聴覚・触覚が敏感になる
- 人のオーラや天使が見える
- 宇宙人が見えるようになる
- 人の心が読める
このような超常的能力は、手にした後、永遠に続くということは少なくほとんどは徐々に失っていきます。
4.クンダリニーヨガの注意点
このクンダリニーヨガを行うにあたって、一つ注意しなければいけない点があります。
それは、必ず然るべき師に就いて、実践するということです。
然るべき師とは、
「自らがクンダリニーの上昇を経験したことがあり、且つそれを制御できる人」
のことです。
というのも、クンダリニーが一旦上昇を始めると、自分の力だけではその力をコントロールできなくなってしまうことがあるからです。
とても強力なエネルギーを持つクンダリニーが上昇し、頭部に留まってしまいそれを再び下腹部に下げることも頭部から抜けさせることもできなくなってしまうと人体に危険を及ぼします。
例えば、発熱や頭痛などの症状が出たり最悪の場合は、精神に異常をきたすこともあります。
このように、クンダリニーが一旦上がったものの行き場を失い、どこかに留まってしまうとその部位の肉体組織を破壊することがあるのです。
それを防ぐためにも必ず然るべき師について、適切にクンダリニーヨガを実践するようにしてください。
5.まとめ
クンダリニーヨガによって、クンダリニーが昇華し、超常的能力が目覚めさせることは決して容易ではありません。
実践する際には、必ず指導を受けながら行うようにしてください。
また、その人が成熟した、その人の適切なタイミングで、クンダリニーは覚醒します。
無理して上昇させようとすることは避け、日々、瞑想などで自身の体と心を鍛えるようにしてください。