皆さんは疲れた時、どのように疲れを取っていますか?疲れは体からの危険信号です。
これ以上体に負担をかけないよう、休息することを促しています。常に疲れている状態では、生活に支障をきたすこともあるでしょう。
体の疲れを感じた時は、お風呂に入ったり就寝時間を長くしたり、脳に疲れを感じたときは、軽く運動したりと、いろいろな疲れを取る方法があると思いますが、疲労回復効果のある食べ物を食べることで疲れを取ることも出来ます。
肉体的に疲れた時、精神的に疲れた時、それぞれに疲労回復効果がある食べ物があります。疲労回復効果のある栄養素、それを含む主な食べ物、また摂取すると逆効果となってしまう食べ物もありますので合わせて説明していきます。
1.体の疲れを取る食べ物5選
体が疲れている時に食べると良い食べ物を紹介します。
豚肉・鶏肉
肉に含まれるたんぱく質は体を作る材料なので、毎日食べるといいでしょう。また疲労回復にも効果があります。スタミナもつくので、元気を出すときにはオススメです。
豚肉には、ビタミンB1が豊富に含まれており、疲労回復だけでなく、ストレスを軽減させる効果もあります。ただし、豚肉ばかり食べていると疲労物質が増えて、疲れを感じてしまうことに繋がるので、豚肉を食べるときはクエン酸と同時に摂取すると、疲れを外に出しやすくなります。
鶏の胸肉には疲れを取るイミダゾールジペプチドという栄養素が含まれていて、筋肉の疲れに効果があります。この疲労回復の効果は科学的に証明されています。1日に100グラムの鶏肉を1週間摂取し続けることで、疲労回復に効果を発揮します。
イミダペプチドとも呼びます。この栄養素は鶏の胸肉の骨格筋に多く含まれている、疲労回復物質としての効果が証明されました。常に泳ぎ続ける魚や、飛び続ける鳥などの動物のパワーがこの栄養素によるものだと言われています。
鉄分が不足していると貧血になることは有名です。貧血気味だと体のだるさが続き、疲労感をずっと感じることになります。
トマト
ビタミン、クエン酸などたくさんの栄養素が含まれているトマトは疲れている時に食べたい食べ物です。トマトには抗酸化作用のあるリコピンが含まれているので、体から活性酸素を除去してくれます。
この活性酸素は体の疲れ、ストレスにより作られ、老化が進行し、病気になりやすくなるなど体を攻撃してしまいます。
玉ねぎ
玉ねぎには疲労回復と不眠に効果があると言われています。ネギ類の辛味成分には血液の流れをスムーズにし、新陳代謝を高めてくれます。
ストレスや精神的に疲れている場合にも効果がある硫化アリルという栄養素が含まれていますが、この硫化アリルは加熱したり水にさらしすぎたりすると流れ出てしまうので、なるべく生で食べることで取り入れることが出来ます。
アリシンが殺菌作用があり、胃液の分泌を促し、食欲を増進させる効果があります。ビタミンB1の吸収を助けてくれます。体温を上げて血行促進する効果もあるので、栄養素をより運びやすくなります。
大根
大根はよく見る白い大根の部分から葉まで食べることが出来て、体に良い栄養素が含まれています。大根には、タンパク質やデンプンを分解する消化酵素を含んでいるので、消化機能を助けてくれます。
食べ物を消化することにもエネルギーを使うため、疲れている時に食べることで、消化によりさらに疲れることを軽減することが出来ます。
にんにく
スタミナが欲しい時に食べる食べ物として有名なにんにくには、アリシンという栄養素が含まれています。胃液の分泌を促し、食欲を増加させてくれます。体温を上げて、血流を促進させるので、栄養素の吸収を助けてくれます。ビタミンB1と一緒に摂取するとさらに効果が増幅されます。たくさん食べすぎると胃に負担をかけてしまうので注意しましょう。
果物
果物には酵素が多く含まれています。またクエン酸を含む果物もありますので、疲れた時に食べたい物です。酵素を摂取することを考えると、食後のデザートではなく、最初に食べることでより高い効果を得ることが出来ます。
酵素は、疲労回復の手助けをする効果があります。また生命活動には欠かせない栄養素です。自分で生産することも出来ますが、年齢とともにその量が減ってきますので、食べ物で補っていくことになります。
2.脳の疲れを取る食べ物
脳が疲れている時に食べると良い食べ物を紹介します。
チョコレート
脳のエネルギー源はブドウ糖なので、脳が疲れて不足してくると、甘い物が食べたくなります。体にためることが出来ないので、不足したら食べ物で補う必要があります。
その時はチョコレートを食べるといいでしょう。チョコには糖分だけでなく、カフェインが含まれており、疲労回復に即効性があります。またテオブロミンには、リラックス効果があるので、疲れている時にチョコを食べた時、ホッとすることが出来ます。ですが、食べすぎると逆効果となってしまうので、注意しましょう。
大豆食品
大豆食品に含まれるレシチンという栄養素は、体の疲れに効果のある食べ物でもありますが、脳の活動を助ける働きもあります。ストレス解消にも効果があるので、精神的に疲れている場合にも摂取したい食べ物です。
3.外食の時の料理の選び方
外食時も疲労回復に効果のある食品を食べたいものです。その時は、和食を選ぶことを心掛けましょう。ご飯と味噌汁のセットがおすすめです。
お米の栄養素と味噌汁の大豆の栄養素を一緒に摂取することで、栄養素のバランスを補うことになり疲れている時に食べたい組み合わせとなります。揚げ物や油を多く含む料理は、胃に負担をかけてしまうので、疲れているときはなるべく選ばないようにしましょう。
洋食でも栄養素を考えて疲労回復の食べ物を選んで食べると効果はあると思いますが、和食の組み合わせは圧倒的に体に良い栄養素が含まれていますので、迷った時には和食にしてみましょう。
4.継続することが重要
脳への疲れを取る食べ物は即効性がありますが、体の疲れを取る食べ物を食べることですぐに、疲れが取れることは少ないです。
体に良い栄養素、食べ物を食べ続けることで、効果が出てくるのです。毎日の献立を栄養バランスと考えて組み立てることで、栄養素の働きから、疲れてもすぐ回復したり、疲れにくい体へと変化したりしていきます。また食べる量や食べるタイミングを考えて効果を上げることも大事なことです。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?今回紹介した疲れを取る食べ物以外にも、効果のある食べ物はたくさんあります。大切な事は、栄養バランスの取れた食事を毎日取ることになります。その中で自分が不足している栄養素を見つけ、意識して補っていくことで、より疲れを取る食事になると思います。何をしても疲れているという人は食べ物に目を向けてみてください。