「予め知る夢」と書いて予知夢のことです。
未来を現す夢は、全て予知夢に含まれると言われています。
正夢は、予知夢という大きなカテゴリーの中に含まれるものの一つです。
「夢で未来を見る」という点でとらえれば、正夢と予知夢は同じようなものかもしれません。
予知夢には色々な種類があります。
その中でも「正夢」だけが、他とは違った特別なキャラクターがある印象を受けます。
例えば、こんなことがあったとしましょう。
- 朝起きてから寝るまで、一日が夕べ見た夢と全く同じだった。
- 何かが起こった時、この場面はいつか夢で見たことがあると思う。
- 夢で知らないおじいさんが出てきて、私の腕に触れたら翌日同じ場所を怪我した。
これらの夢は、同じ未来に関する夢でも、意味合いが違ってきますね。
予知夢と正夢、両者の持つ微妙なニュアンスの違いをある程度把握しておくことで、
夢を見た後の私たちの現実の対応も、変わってくるかも知れません。
ここでは正夢と予知夢の違いについて、触れていきましょう。
1.正夢と予知夢の違い
正夢
夢で見たシーンそのものが、いい夢も悪い夢もそのまま現実に起こります。
例を挙げると
- 病院の診察室で、医者から妊娠を告げられる夢を見て、数か月後妊娠し、夢で見た通りの光景と会話が繰り返された。
- 宝くじで高額当選している夢を見たので、夢で買っていた売り場で買ってみたら、本当に当選した。
- 離れて暮らす祖母のお葬式の夢を見たら、その日のうちに悲報が来て、お葬式は夢で見た通りの場所や天候、参列者だった。
というようなものです。
特徴として挙げられるのは、
- 数回にわたって同じ夢を見ることがある。
- 内容を隅々まで覚えている。
- 夢の現実感があまりにも強く、目が覚めても現実と夢の区別がなかなかつかない。
- 夢を見てから現実に起こるまでの期間が比較的短い傾向がある。（数時間〜数か月）
などがあるでしょう。
正夢になるかも知れない夢をみた時、私たちはその内容に一喜一憂しがちです。
どちらにしても冷静に行動できるよう、知っておいていただきたい大切なことをあげていきます。
予知夢
正夢が、夢のシーンそのものが現実になることに対して、予知夢は未来の何かを暗示するような、メッセージ性を持った夢です。
夢を見ている間から目が覚めた後も、それが普通の夢ではないことを、はっきりと自覚できます。
意図することがすぐにはわかりにくいような、比喩的なものや形が出てきたり、なぞかけのような内容だったりします。
また、会ったことがない人、会えるはずがない人（世界的な偉人、歴史上の人物、天使など）が現れて、未来に関するヒントやアドバイスをくれることもあります。
ある程度現実に物事が進行してから、ようやくそのメッセージの意味に気付くことも多いようです。
特徴として、
- 鮮やかな色彩を伴っていることが多い。
- 夢でメッセージを受け取ってから現実にその状態になるまで、時間がかかる場合も多い。（数か月〜数十年）
- 目が覚めた時に、普通ではない感動や興奮が残っていて、泣いていたりパニックになっていたりすることもある。
などがあります。
何となく、両者の違いを感じるとることができましたか？
それでは、実際に私たちがこのような夢をみたら、どのように解釈し、行動すればいいのでしょうか。
2.正夢と逆夢の現象の関係
夢を見た本人か、その人の身近な人の状況を表しているものが多いです。
正夢が夢で起こった通りのことが現実に起こるのに対して、逆夢とは、夢で起こったことと全く逆のことが、現実に起こってしまう現象です。
いい内容の夢をみた場合
正夢かも知れない夢をみて、それがいい内容ならなるべく人に話さず、自分の心の中だけに秘めておいた方がいいでしょう。
人に話してしまうと、「逆夢」になりやすいと言われています。
いい夢を人に話して、否定されたり馬鹿にされると、あなたの意識にも変化が生じ、それが潜在意識に伝わります。
潜在意識は少なからず、あなたの現実に影響を与えることになるでしょう。
また、いい夢を見たからとそれを鵜呑みにして、普段の努力を怠ったり、傲慢に振舞ったりすれば、当然のことながら現実は夢とは違う結果を招くことになります。
悪い内容の夢をみた場合
正夢になりそうな悪夢を見た場合、そのままでいると同じ事が起こる可能性が高くなります。
この場合、「このままではこんなことになってしまうよ」、という警告として見せられたものと捉えて行動しましょう。
正夢は、その人の現実の行動や努力によって、逆夢に変えることもできるのです。
試験に不合格になった夢を見た少年が、その時感じた絶望感があまりにも恐ろしくて、必死で勉強して見事第一志望の高校に合格したという話もあります。
自分の力だけでは変えられない場合
未来の情報をキャッチするアンテナが並はずれて鋭い人は、自然災害や大事故で、多くの命が奪われる痛ましい夢を見てしまこともあるようです。
また、親しい人の怪我や事故を夢で見て、不安になることもあります。
それらのことを回避するのは、あなたの力だけでは不可能です。
あなたが何とか事態を避けようと周りの人に伝えても、逆に不信感や不快感を抱かれ、拒絶されてしまう場合が殆どでしょう。
夢は人の内面で起こることなので、外的に処理しようとすると、どうしても無理が出てくるのです。
かといって、なす術もなく自分の中に留めているのは辛いものです。
そんな時はダイレクトな方法を避け、ブログやSNSなどの仮想世界を利用するなどして、できるだけ多くの人に夢の内容を知ってもらう事をおすすめします。
そこでは本気で
「そんなでたらめを！」
「そんなことがあるわけがない！」
と言ってくれる人が、たくさんいることでしょう。
悪夢を不特定多数の人、自分とは全く無関係な人に否定してもらい、それを素直に受け入れることで、あなたの潜在意識に変化が起こります。
あなたの内面が変わることで、夢の結末も変えることができるかも知れません。
3.予知夢の種類
予知夢と正夢を分けて考えた場合、予知夢は大まかに次の3つの種類に分けられます。
象徴夢
とても印象的な数字や色、物、形、景色などが鮮やかに出てくる夢をみたら、象徴夢であることが考えられます。
何かに迷っていたり、スランプに陥っている時にみることが多く、進むべき方向のヒント、あるいは今抱えている状況の結果を、象徴を通して表すものです。
これらのシンボル(象徴)が意味することを正しく理解するためには、
- 夢占い
- 精神分析
- スピリチュアル
などで、多面的に分析していくことが効果的でしょう。
霊夢
登場人物から、将来に関するアドバイスやメッセージを直接受け取ります。
イエス・キリストのような神的な人、偉大な科学者、芸術家、すでに亡くなった身近な関係だった人など、現実にはありえない相手から伝えられた言葉を、目が覚めて
もはっきり覚えているようなら、霊夢であったと言えるでしょう。
霊夢をみる人の殆どは、そのようなメッセージを受けるにふさわしい環境にいるか、可能性や才能を持った人です。
しかし、将来そのような事態が訪れることを含めて予知した内容になっているため、かなり現状とかけ離れた印象を持つことになり、本人にはメッセージを受ける自覚がないことも多いようです。
霊夢をみた時は、内容を忘れないようにメモを残しておき、日頃からメッセージを意識して行動するといいでしょう。
子どもの頃にみた霊夢が大人になってから現実化するケースも多いので、比較的長期に（あるいは一生）心にとめる必要があります。
親は子どもの夢の話をよく聞いて、将来に繋がる土台作りが必要なら、できる限り用意してあげたいものです。
デジャブ
デジャヴは、経験したことがないことを、既にどこかで経験したことがあるように感じたり、見たことがないものをどこかで見たように感じることです。
多くの人が体験していて、これも予知夢のカテゴリーに含まれデジャヴについては、色々なケースがあります。
予知夢としてのデジャヴ
睡眠中、人が潜在意識の高まりの中で、何らかのタイミングでアカシックレコードと繋がった時に偶然見た未来の光景が、覚醒した状態で蘇ることによって起こります。
科学的に見たデジャヴ
私たちは眠っている間に色々な夢を見ます。
人間が普段正常に記憶を保ち、物事を処理できるのは、眠っている時に脳が覚醒時に得した全ての情報を整理し、記憶として定着させているからです。
その情報には、私たちが無意識に考えたり、感じただけのことも取り込まれています。
目覚めて何かをしている時、私たちは失敗を避けるために、無意識のうちに色々なことを頭の中で考え、状況を瞬時にシュミレーションしてから行動に移しています。
「こうすればああなる」という頭で考えただけの情報が、眠っている間に実際に経験した情報と混同されて記憶に定着されてしまったら、何かの拍子に
「どこかで経験したことがある」
と感じるのもあり得ることです。
そのため、デジャヴは科学的に見ると、正夢や予知夢とは何の関係もなく、普段頭の中で想像している状況のひとつに過ぎない、ということになります。
デジャヴはとても神秘的な現象でもありますが、それを予知夢と解釈するには、それなりの根拠が必要になってきます。
どちらにしても、デジャヴでは殆どのケースが特に深刻な状態を現すものではなく、何かが起こった後に「〜したことがある！」と気が付くのは、厳密にいえば未来を
予測したことにはならないので、あまり実用的ではありません。
このようなことから、デジャヴにはあまり深い意味はないです。
4.予知夢なのかどうしても気になるとき
予知夢なのかどうしても気になるとき、それは愛する人のことなのか、人間関係の不安なのか、仕事への不安なのか、それとも希望なのか。
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5.まとめ
正夢や予知夢から正しいメッセージを受け取るためには、普段からしっかり自分と向き合い、自分の置かれている状況をきちんと把握しておくことが、とても大切です。
全ての夢は、あなたの内面にある潜在意識からのメッセージでもあります。
潜在意識は表面意識（顕在意識）の影響を大きく受けるので、今までと全く違った考え方や行動によって、その人の将来も大きく変化するのです。
正夢や予知夢を見たときは、あなたの人生のターニングポイントかもしれませんね。
