4月1日と言えば新しい年度のはじまりの日と同時にエイプリルフールでしたね。
毎年、秀逸な嘘が巷を賑わせ、近年は各企業がこぞってSNS上やTwitterで嘘を披露し、話題をさらっております。
そんな行事化しているエイプリルフールですが、その起源のことは意外に知らないもの、調べてみると起源説が幾つかありましたのでまとめました。
史上最強のエイプリルフール・ジョークも厳選しましたので、ぜひ楽しんでください。
1.4月1日は嘘をついてOKはなぜ?エイプリルフールの起源とは
エイプリルフールである4月1日は、嘘をついてもOKな日として世界中で賑わいますが、実は起源に関しては、はっきりしたところはわかっておりません。
どれも伝説に近いものではありますが、色々な説はあるので紹介していきましょう。
仮説① フランスで起きた抗議が起源?
昔ヨーロッパでは、3月25日を新年とし、4月1日まで春の祭りを開催しておりました。
しかし1564年にフランスの国王であるシャルル9世が、1月1日を新年とする暦を採用したことで、3月25日を新年として開催されていたお祭りがなくなってしまったのです。
それに驚き反発したのがフランス国民達です。 4月1日を嘘の新年として、バカ騒ぎを始めたのです。 でも時は中世、そんなことをすれば王様の怒りをかうのは間違いなしです。
案の定、シャルル9世は烈火の如く怒り、反発した国民達を片っぱしから逮捕し、処刑してしまいました。 その中には年端もいかない少女も含まれていたと言います。 この事件に驚き嘆いたフランスの人々は、止めるどころか、国王への抗議とこの悲しい事件を風化させないと言う意味を込めて、毎年4月1日を『嘘の新年』として祝うようになったことでエイプリルフールの起源説があります。
「予を怨む者がなきように,ひとり残らず殺すべし」と,すべて新教徒の虐殺を命じたシャルル9世の時代の世相をかれています。—-参考:シャルル九世年代記
仮説② インドの修行僧が起源?
インドでは春分の日から1週間、修行僧達が悟りを得る為に過酷な訓練をすると言います。 そしてその訓練が終わるのが丁度4月1日でした。
せっかく悟りの境地に達しても、4月1日には現世に戻ってきてしまうことから、「無駄な修行」とからかいの種となっておりました。
そのことから4月1日を『揶揄節』と呼ぶようになり、エイプリルフールへつながった説があります。
仮説③ フランスの魚が由来?
フランスでは『プワソン・ダヴリル』(四月の魚)と呼ばれるエイプリルフール。
フランスでは4月になると、サバがバカみたいによく獲れることから、この四月の魚とは、サバのことを指し、又4月1日にそれを食した人のこともそう呼びます。 そして、毎年エイプリルフールになると、街のお菓子屋さんでは、魚の形をしたパイやケーキ等のスィーツがウィンドウを飾ります。
またこの日は、子供達が、紙に書いた魚の絵をこっそり人の背中に張り付けるという悪戯をしてからかいあっても許される日でもあります。
仮説④ 旧約聖書のノアの方舟が起源?
旧約聖書に描かれているノアの方舟も、エイプリルフールの起源ではないかと思われる一節があります。 大洪水を逃れ、ノアの方舟に乗り込んだ人間と動物達。
ある日陸地を見つけようと、ノアが4月1日に一羽の鳩を飛ばしました。 しかし鳩の苦労虚しく、陸地を見つけることはできませんでした。
2回目とばした時、鳩は無事陸地を見つけオリーブの枝を加えて戻ってくるのですが、4月1日での出来事から、『無駄なことをした日』として後世に伝わることになりました。
仮説⑤古代ローマの祭りが起源?
古代ローマでは、4月1日になると他者と立場を逆転させる祭りが行われておりました。 何でも無礼講なので、後で罪に問われることはありませんでした。
その祭りがヨーロッパ各国に広まり、オール・フールズ・デーと言うお祭りになりました。 この祭りでも、何でも逆さまにするのが習わしです。
立場が逆転することは勿論、何をするのも逆さまに行われます。 これにはちゃんと意味がありました。
決まりと言うものは時には面倒なものであるが、それが無くなると非常に厄介であるということを、祭りを通して身を持って知ることが出来たのです 本当は道化者なのに王様のふりをする、本当は主人なのに奴隷のふりをする、そんなとんでもない嘘が許された日だったのですね。
2.史上最強のエイプリルフール・ジョーク2選
近年、SNSの発達により、インターネット上でのエイプリルフールの盛り上がりは年々高まる一方です。 Twwiterでかなり評判となるのを知ってか、個人はともかく、各方面の企業がエイプリルフールに力を入れています。
某飲料会社では、自社商品を取り出し、「ネームボトルが名刺代わりです。打ち合わせ等で外出する際は、ボトルを背負って出掛けます」と披露しておりました。
このように毎年様々な趣向を凝らした嘘が世間を賑わすのですが、中でも印象深い嘘を幾つか紹介しましょう。
イギリスのBBC|「今年は豊作です。スパゲッティを木から収穫しました。」
4月1日、テレビをつけると、そこには木にぶら下がる様に実ったスパゲッティを収穫する女性達の姿が映し出されておりました。
収穫されたスパゲッティは天日干しされた後、茹でて食べるのだそうです。 これは、イギリスのBBC放送がエイプリルフールに放送されました。
言うまでも無く「嘘」なのですが、放送された当時イギリスでスパゲッティはさほどポピュラーな食材ではなかった為、放送後問い合わせが続出、購入したいと希望する人まで現れたという話です。
スウェーデンの科学者まで解説|「ナイロン製ストッキング白黒テレビがカラーテレビになります」
スウェーデンで本当にあった、ある年のエイプリルフールでの話です。 まだカラーテレビが発売されて無く、白黒テレビが全盛の時代でした。
ストッキングとハサミとテープさえあれば、白黒テレビがカラーに変身するとテレビで放送されたのです。
どうしてカラーになるのかを、最もらしく説明する偽科学者も出演されていました。 この放送を見た直後、視聴者は疑うことも無くストッキングを買いに走り、ストッキングはバカ売れしたとのことです。
3.まとめ
1年にこの日だけ、嘘をついても許される日エイプリルフール。 かと言って、人を傷つける様な嘘はいけません。 ○○さんが亡くなったという様な嘘は、極力辞めましょう。 また、お金絡みの嘘もトラブルを招くので要注意です。
また恋人同士でも、お互いの信頼関係を壊す様な嘘は、後でジョークにもならないので避けた方が賢明です。 ある程度の節度と常識をもった大人の嘘で楽しみましょう。 そう、貴方のセンスが問われるところなのです。