地震が来た時、私たちはどう対応すればよいのでしょうか。
日本では、規模によらず毎日の様に地震が起きています。世界地震分付図を見ても、日本ほどM6.0以上の地震が頻発している国はありません。
つい先日も熊本で震度７の大地震が起きました。現在、その熊本の大地震が、近い将来必ず起こるとされている南海トラフ巨大地震の予兆ではないかと不安視されています。
あなたや、あなたの大切な人を守るためには、地震発生時の迅速かつ冷静な行動が求められます。
今回は、地震が来た時の対応マニュアルと、現時点で起きる可能性がある地震を見ていきましょう。
1.地震発生時の対応
はじめに次項の動画を観てください、目に見えない地震をみることができます。
地震は突然やってきます。
家の中にいるときばかりでなく、屋外を歩いている時、車の運転中、旅の途中の可能性もあります。最近は緊急地震速報が普及していますが、多くの場合、地震が起こる僅か数十秒前を知らせるものです。
その短時間で自分が置かれている状況を正しく把握し、最善の安全を確保するためにはどうしたらいいのでしょうか。
2.屋内で地震に遭ってしまったら？知っておくべき3つのこと
大きな揺れを感じたらまずは頭を守る
すぐに頭上から物が落ちてきそうな場所から離れ、頑丈なダイニングテーブル、机の下に身を隠しましょう。
揺れ方によっては、遠くの物が飛んでくる場合やガラスが飛び散る場合も想定されます。
構造上強度の高いトイレや浴室に隠れるのは有効策ですが、その場合は扉を開けたままにしてください。
建物の歪みや倒壊で、出口がふさがれてしまう可能性があります。
建物の崩れを感じたら揺れが収まるまで身の安全を確保
建物の外壁や瓦などの落下物や、電信柱などの倒壊などの直撃も考えられますので、地震が来た！と慌てて屋外に飛び出すのは危険です。
まず、その場所で迅速に身の安全を確保することが先決ですが、”建物の崩れ”を感じた時にはこの限りではありません。
身近にあるもので頭部を守りながら、財布や貴重品などに気を取られずに避難しましょう。
火の元を消す
阪神淡路大震災では、建物の倒壊に加えて火災延焼が被害を甚大にしました。
緊急地震速報を受けたら、火の元を消してから安全な場所に身を隠すのが正解。
突然の揺れに襲われた場合は身の安全の確保を優先し、大きな揺れのピークが過ぎてから火の元を消しましょう。
3.揺れのピークが過ぎたら真っ先にすべきこと
揺れのピークが過ぎたら室内で靴を履き、いつでも外に出られる準備をしてください。その際にするべきことを確認しておきましょう。
- 窓を開ける（脱出口確保）
- 周辺で火災が起きていないか確認する
- 安全なルートを確認する
- 屋外に出る時の最低限の携行品の確認（携帯電話、充電器、財布、懐中電灯等）
家を離れる時は、必ず電気のブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉めてください。
4.外出中に地震に遭ってしまったら場合の対応
道を歩いている場合の対応
外にいる時に地震がやってきたら、手持ちのカバンなどで頭を守りながら、建物から離れてください。周囲を見渡しながら、特に次の点に注意を払って安全を確保しましょう。
- 建物の外壁や瓦、看板等の崩落
- 塀や石垣の崩落
- 電柱の倒壊
- 地割れや道路の亀裂
車の運転中の場合
運転中に地震を感じたら、まずハンドルとしっかり握り徐行します。
安全地帯を見つけたら左端に停車し、キーを抜かずにエンジンを止めまてください。揺れがおさまったらキーを付けたままドアロックせずに車を降り、徒歩で避難します。
災害の時には緊急車両の妨げになったり、渋滞に巻き込まれて逃げ遅れたりするケースが考えられるため、車を使わずに徒歩で避難しましょう。
店舗内の場合
スーパーやデパートで地震に遭った時、まずカバンや買い物かごで頭を守ってください。商品棚やガラスから離れ、テーブルがあれば下に伏せましょう。
次にすることは、非常口や出口などの脱出ルートの確認です。集団パニックによって出口や階段が混乱し、2次被害が起こる場合が想定されます。
周囲の状況を見極めながら、落ち着いて避難してください。
海岸や河川などの水辺の場合
津波には、たとえ数十cmのでも人を押し流す威力があります。
弱い地震でも長時間続けば津波が押し寄せる可能性が十分ありますので、すぐに近くの高台に徒歩で避難してください。
津波は時間差で、繰り返し襲ってくる場合がありますから、津波警報・注意報が解除されるまでは絶対に戻らない様にしましょう。
エレベーターの中の場合
エレベーターの中で揺れを感じたら、全ての階のボタンを押し、停止した階ですぐに降りて階段で避難します。
万が一閉じ込められてしまっても無理に扉をこじ開けようとせず、非常電話、非常ボタン、非常ベルなどで外部に知らせましょう。
地下街にいた場合
地下街は地上よりも耐震強度が高めに作られている場合が多く、上階よりも安全です。
しかし、閉じ込められるかもしれないという恐れからパニックによる2次被害の方が多くなりがちです。
カバンなどで頭を守りながら、落ち着いて出口から出ましょう。地上に出る時は落下物や飛散物など、地下よりも被害が大きい場合が多いので注意が必要です。
5.備えておくべきものリスト
大地震の後、最も困窮するのが水です。水道が断水すると、行政が水を届けてくれるまでに2〜3日かかったケースが過去にありました。
湯船にお湯をためてお風呂に入った後、そのお湯を捨てずに次の入浴までとっておけば、水を確保することにつながります。飲み水にはできませんが、いろいろと利点があります。
1人につき1日〜3日分の水を、日頃から玄関先や庭の倉庫に備えておくとよいでしょう。女性なら、生理用ナプキンの備えも忘れてはいけません。
また、身の安全を守るために必要なものも家の中に常備しておきましょう。
- ヘルメット、防災頭巾、防塵マスクなど、
- 懐中電灯、ラジオ
- 携帯電話の予備充電
- ホイッスル（居場所を知らせるため）
- ノコギリ、バール、ハンマー等の脱出キット
車の中にも、脱出キットやシートベルトカッターを載せておくと安心です。
6.今後起こると言われている地震の確率検証
東日本大震災以降、必ず近い将来起こると言われているのが、【首都直下型大地震】【南海トラフ巨大地震】です。
地震予知などでは「2016年夏頃から年末」説が横行していますが、あながち眉唾とも言い切れないのが現状です。
首都直下型大地震
東京、神奈川など人口が密集している南関東にM７．０以上、震度６強レベルの大地震が30年以内70％の確率で発生すると言われています。
万が一東京が震源地の場合、建物の全壊・消失数は約85万個、死者約1万1000人、帰宅困難者は900万人強にも上ると予測されており、個人レベルでの事前の対策も求められます。
南海トラフ巨大地震
南海トラフ付近で発生する大地震も、30年以内に70％、50年以内に90％の高確率で発生すると言われています。
今、最も危惧さてれいるのは東海・東南海・南海の3連動地震、南海トラフ巨大地震です。
南海トラフ巨大地震ではM１０クラスの地震が60分続くという最悪のシナリオも想定され、その場は揺れが収まる前に大津波による壊滅的な被害を受ける可能性が高くなります。
また、南海トラフ付近で発生する大地震での震度７の地域は、
中部〜近畿〜四国〜、静岡、愛知、三重、兵庫、和歌山、徳島、香川、愛媛、高知、宮崎の10件153市町村が該当します。
私たちにできる耐震対策、防災意識の徹底が減災への最善策といえるでしょう。
7.地震を回避して幸せに過ごしたいとき
地震を回避して幸せに過ごしたいときは、幸運期を調べることをおすすめします。
幸運期はあなたが生まれた時点ですでに決まっています。いつ幸運が訪れるのかをあらかじめ知っておけば、そのチャンスを逃さずにつかむことができ、どんどん幸せな人生を送ることができるようになっていきます。
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8.まとめ
テレビで観る地震被災地の状況は、とても現実のものとは思えないかもしれません。しかし、現在の技術ではいつどこで大地震に見舞われるかを、厳密に予想することはできないのです。
備えあれば憂いなし。もし地震に遭ってしまったら平静でいられるはずはありませんが、冷静な判断と行動によって被害が最小限に止められることはたしかです。
