ギブアンドテイクの意味は「人に何かを与えると、自分に返ってくる」で、相手にも自分にも同じ要領の出来事が交換条件のもと行われる意味合いです。
この『ギブアンドテイク』実は、運勢を左右させるちょっとしたコツがあるんです。
今回は、この「ギブアンドテイク」をさらに深く、みていきたいと思います。おそらく誰もが一度は聞いたことのあるこのフレーズですが、これは実は、人生を楽しくする為にとても重要な役割を果たす「キーワード」なのです。
1.ギブアンドテイクの本当の意味は『与え続ける精神』
ギブアンドテイクの意味を辞書では、『譲り合う・持ちつ持たれつ・互譲』と記されています。
この本来の意味をもう少し深く掘り下げていくと、
あなたが誰かに何かを与えて、与えて、与えて…としていれば、必要な時に、必要な形であなたに返ってくる。
という意味なのです。
例えば、あなたが愛情を持って接し、親切にしたにも関わらず、その相手からは愛情も親切心も、何も返って来ない場合もあります。
それでも、周りに対しその姿勢を貫き続けているうちに、全く別のところから思わぬ形で、あなたが与えた以上のものが別のところから返ってくるという事です。
実話を一つ紹介しましょう。
テレビ番組で、宝くじの特集が放送されました。その番組では、過去に、宝くじで高額当選をしたことがある男性が紹介されていました。それも、一度だけでなく、何度も、です。
その男性は、「日ごろ心がけている事」を訊ねられると、「日々、善い行いをするよう心がけています。」と回答したのです。
その人が行っている善い行いとは、
- 街に落ちているゴミを拾う
- 困っていそうな人がいると声をかけ出来る範囲でお手伝いをする
このように、誰かのために常に行動しているからこそ、この人には「宝くじの高額当選」という形で良い事が返ってきているように感じました。
宝くじを当てたいと思っている人が、この男性のように行動することで、必ずしも高額の当選くじを引き当てることが出来るかというと、きっとそうではありません。
しかし、これこそ、ギブアンドテイクの精神が人生に影響し、自分へと返ってきている例ではないでしょうか。
2.善意は遠回りしてでも返ってくる返報性の法則
ギブアンドテイクを説明する時に、欠かせないものが「返報性の法則」の説明です。
返報性の法則とは、自分の与えたものが返ってくるという法則です。ギブアンドテイクとは、まさに返報性の法則そのものなのです。すでに述べたとおり、自分の与えたものが直接相手から返ってくることもありますが、全く別のところからめぐりめぐって別の形で返ってくるということもあります。
この返報性の法則は、2種類に分類出来ます。
良いことは良いことで返ってくる『好意の返報性』
1つは、好意の返報性、そしてもう1つは嫌悪の返報性です。
例えば、あなたのことを尊敬し、いつも親しみを持って接してくれる後輩がいるとします。
自分が忙しい時も「あなたの為なら」と忙しい合間を縫って、あなたのために時間を割いてくれたり、誕生日には毎年、プレゼントを用意し、レストランを予約してくれます。
もしそんな後輩がいたら、あなたはきっと同じように愛情を持って、後輩に接することでしょう。このように、あなたが愛を持って誰かに接するとします。するとあなたへ愛のある何かが戻ってくるのです。これが、好意の返報性です。
悪いことは悪いことで返ってくる『嫌悪の返報性』
もう1つは嫌悪の返報性の場合は、あなたのことをよく思っておらず、いつも足を引っ張るようなことばかりしてくる後輩だとどうでしょうか?
その場合、きっとあなたはなんだか嫌だなぁと感じ、愛情を持ってその後輩に接する事はできないのではないでしょうか?
このように、自分を嫌っている相手には、自分も同じように嫌悪感を抱いてしまい、結局、嫌悪感が伴うマイナスの態度や物事が、相手に返っていってしまうという事があります。これが、嫌悪の返報性です。
つまり、ギブアンドテイクを心がける際、注意しなければいけないのは愛情を持って与える事ができているか、という点です。
嫌々、トゲのある感情で、何かを行うと、結局、同じようにマイナスの物事が自分へも返ってきてしまうのです。
3.無償の善意を行うことで幸運の訪れを増やす方法
さて、好意の返報性を生み出す為には、一体何が必要なのは、無償を心がけるということです。
ギブアンドテイクとは、『自分の行いが、巡り巡って自分に戻ってくる』ですので、もしあなたが、なにか企みを持って、誰かに親切にすると、同じように裏で何かを企んでいる人が、あなたをうまく利用しようと、近づいてくるのです。
欲しい、欲しいと、いつでも人に何かをして欲しい、と求める人には、同じように求める人が付いてきます。
逆に、無償で与える人には、同じように、なにかが返ってくるという訳なのです。
- 募金
- 寄付
- 困った人への助けの手
- 親切心
- 許す心
- 過去を責めない
- 偏見や差別のフィルターがない
- 街を汚さない
- 公共のものを私物化せずきれいに使用する
- 言葉遣いが丁寧
- 気持ちの良い表情・態度
- 多くの人を感動させる仕組みを作る(芸術・パフォーマンス・歌など)
人は、大概、何かを無償でもらうと、自分も何かを返さなければ・・・と、いう心理が働きます。ですので、実演販売スタッフが実践する「お客様に試食をしてもらう」という行為は、人のこの心理をうまく利用している、という訳なのです。
「無償で与える」ということを心がけることで、人は、周りの人の意識を動かすことができるのです。
4.まとめ
普段からギブアンドテイクの精神で行動する事で、それが自分に返ってきても来なくても、人に無償の愛を持って何かを与える事で、きっとあなたの心には余裕が生まれ、数段豊かになることでしょう。そして、人に与えたたくさんの無償の愛は、貯蓄され、忘れた頃に、きっと大きな形で自分自身へと返ってくることと思います。
是非、あなたもギブアンドテイクの精神で、より楽しい人生を過ごしてください。