誰にでも、疲れてへとへとなときや、涙が止まらないとき、無性に寂しかったり空しかったりするときがあるのではないでしょうか。
もうボロボロで、食べる気も起きず、眠ることもできなかったら…そんなときは、音楽を聴いてみましょう。 今回は心を癒すヒーリング音楽を独断と偏見で選んでみました。
音楽は耳で聴いているだけで意識の深い深い深いところに浸透する力があるので心を空っぽにしたい時におすすめです。
1.広橋真紀子(ひろはしまきこ)さんのヒーリング音楽
今、日本で最も人気があるヒーリング音楽の作曲家が、広橋真紀子さんです。広橋さんは、ピアニスト・作曲家で、「星座」「水」「宇宙」など、自然をモチーフにしたピアノ曲の作品を出しています。
2007年のアルバム『自律神経にやさしい音楽』は、現在もAmazonのヒーリング音楽部門第1位です。口コミでも、「落ち着く」「よく眠れる」などのレビューが多数寄せられています。
出典:Amazon
音楽から出るα波が自律神経に良い影響を考えられた曲も人気です。
2.オトサプリ
心音舎(しんおんしゃ)「オトサプリ」は、音響理論と心理学に基づいた音楽療法CDです。
心理状態に合わせて「不安解消」「緊張緩和」「精神安定」「気分転換」というタイトルのアルバムが出ています。
グラスハープのような神秘的な音楽で、目を閉じて聴いていると、草原でそよかぜに吹かれているような感覚に陥ります。この旋律とても心地よいのは、音響効果が心身に与える影響を徹底的に研究して作られているからだそうです。
3.苫米地(とまべち)音源
苫米地英人(とまべちひでと)博士は、型にはまらない脳機能学者です。
科学者ですが守備範囲は広く、研究対象はコーチングを始め仏教、気功などにも及びます。ご本人はスピリチュアルには懐疑的な立場なのですが、苫米地さんの活動自体がスピリチュアル的、と見られがちだったりします。
苫米地さんは、独自の脳科学の理論に基づいたBGMを出していて、苫米地英人YouTube公式チャンネルで公開しています。
中には「癒し」「リラクゼーション」を目的にしたものもありますので、疲れたときや落ち込んだときにはお勧めです。
4.グレゴリオ聖歌
グレゴリオ聖歌は、9世紀後半に中世ヨーロッパで成立し、後にカトリック教会の公式の聖歌となったアカペラの宗教音楽です。
テノール・バスなどのパート分けがなく、単旋律の聖歌を男性の修道士が歌っています。歌詞は聖書によるのですが、キリスト教徒でなくてもその神秘的な旋律に引きつけられます。
今直面している悩みからちょっと離れて、グレゴリオ聖歌をかけながら目を閉じて、中世ヨーロッパの教会にいる自分を想像してみてはいかがでしょうか。
5.エンヤ(Enya)
ヒーリング音楽として、不動の地位にあるのがアイルランドのミュージシャン、エンヤ・ニ・ブレナンです。
教会音楽のような荘厳さと北欧の太陽のような温かさを兼ね備えているエコーがかかった歌声が大きな特徴です。
日本でも、コマーシャルやTV番組でよく用いられていますので、耳になじんだ曲が多いと思います。たかぶった神経を抑えて心を落ち着かせるのに最も適した楽曲です。
6.ケルティックウーマン(Celtic Woman)
洋楽のヒーリング音楽をもう1つご紹介します。
ケルティックウーマンは、エンヤと同じくアイルランド出身の4人組の女性音楽グループです。
「ケルティックウーマン」とは「ケルトの女」という意味で、アイルランドに古くから伝わるケルト音楽とポップスやクラッシクを見事に融合させています。
2005年のデビュー作は、全米ワールドミュージックチャートで81週連続1位を記録しました。2017年秋には日本公演も決定しており、今全世界が注目しているアーティストです。
7.オルゴール
ヒーリング音楽として、忘れてはいけないのがオルゴールです。
家のどこかに忘れられたオルゴールはありませんか?ねじをまいて箱をあけたら、オルゴールを手に入れたときの自分に戻れるような気がします。
現在は、AmazonやGoogle Play Music・iTunesなどでダウンロードできるオルゴール調のデジタルミュージックが豊富です。
ぜひ、自分が一番好きな曲のオルゴールバージョンを探してみてください。お気に入りの曲が、あなたのとっておきのヒーリング音楽になるかもしれません。
8.スタジオジブリ
『風の谷のナウシカ』『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』など、スタジオジブリの曲も ヒーリング音楽としてよく用いられます。
スタジオジブリの映画の楽曲は、作曲家の久石譲 (ひさいしじょう)さんが手がけていています。
久石譲さんは、他にも北野武の映画のテーマソングも作曲していて、映画『菊次郎の夏』のピアノ曲が有名です。
スタジオジブリの曲は、オーケストラ・オルゴール・歌など、色々なバージョンに編曲されていますので、そのときの気分で選んでみてはいかがでしょうか。
9.モーツァルト
ヒーリング音楽の元祖といえば、モーツァルトです。
朝にモーツァルトの音楽を流している幼稚園があるほど、モーツァルトのヒーリング効果は世の中に知られています。
「1/fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)という言葉をご存知でしょうか。1/fゆらぎの風を採用した扇風機が出ていますが、これは自然風に近く、リラクゼーション効果があるそうです。
この1/fゆらぎが確認されている音楽がモーツァルトで、ヒーリング効果が科学的にも研究・報告されています。
9.中島みゆきさん
歌手の中島みゆきさんは、20代の皆さんにはあまりなじみがないかもしれません。
2003年にヒットしたNHK『プロジェクトX』のテーマソング『地上の星』は聞いたことがある人が多いと思います。中島みゆきさんは、歌詞の凄みが持ち味です。
『時代』の歌詞の中の「今はこんなに悲しくて、涙も枯れ果てて、もう二度と笑顔にはなれそうにないけど…」というフレーズに共感するほど、悩みが深い日が誰の人生にもあると思います。
そんなときは、歌詞をかみしめて中島みゆきさんの楽曲に聴き入りましょう。涙を流して感情を放出すれば、デトックス効果が期待でき、すっきりとした朝を迎えられます。
10.まとめ
今回は、独断と偏見でヒーリング音楽を選んでみました。疲れてへとへとのときや落ち込んだ時は、一人で悩まず、音楽の精の力を借りましょう。音楽の精は、心の迷路に迷い込んだあなたにやさしく手を差し伸べてくれるでしょう。