古代遺跡の産物クリスタルスカルにまつわる10個の誘惑

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クリスタルスカル。直訳すると水晶髑髏(すいしょうどくろ)と書きますが、クリスタル(水晶)で作られた人間の頭蓋骨のことで、大変不気味にも美しい造作ですが、実はただのインテリアではありません。

1927年にあるクリスタルスカルが南米の古代遺跡から発見されたことから今回の話ははじまります。

はじめに発見されたそのクリスタルスカルは人間の頭蓋骨と同じ実物大であり1つの水晶から作られており加工の跡がないことから大変不思議で魅力的な産物でした、類を見ない造形から様々な憶測がされたが、現在も制作年代はわかっていません。

その頃日本は大正時代、クリスタルスカルの存在すら伝わりませんでした、今回はそんな無類のクリスタルスカルの謎について解説していきます。

第一発見者の探検家はこのクリスタルスカルにどハマりし、調査を中断し私蔵したとか。

1.クリスタルスカルの第一人者|イギリス人探検家F・A・ミッチェル・ベジッシス氏について

クリスタルスカルをはじめに発掘した人物はイギリス人探検家のF・A・ミッチェル・ベジッシス氏だと記録が残されています。正確には彼の幼女アンナが発見し、父のベジッシス氏が世に知らしめました。

その時のクリスタルスカルのデータについて明らかになっているものを紹介します。

クリスタルスカル(水晶髑髏)
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人間の実物大の頭蓋骨型クリスタル

    • 重さ|約5キロ
    • 高さ|幅12.5センチ長さ17.5センチ
    • 素材|水晶(かなり透明度が高い)
    • 性別|女性
    • 年齢|不明
    • 複製すると|マヤ人と同じモンゴロイドの顔立ち
    • 仕様|下顎骨の部分が取り外し可能

 

のちにこのクリスタルスカルには彼の名前がつきヘッジス・スカル(ヘッジ・スカル)とも呼ばれます。彼はこれ以降クリスタルスカルに夢中になり探検を中断、私蔵しはじめます。彼をモチーフとしたイラストや当時の新聞記事も残っていたのでメディアで取り上げられ有名人になってしまったようです。さらに彼はフリーメイソンメンバーだったとも現在では考えられています。

2.クリスタルスカルの未解決部分

クリスタルスカルについて現在も明らかになっていない点がいくつかあります。

  1. いつの時代に作られてものなのか不明
  2. 解剖学的にみても非常に正確な形で作られている
  3. 科学的に不可能な方法で加工で作られていて作成方法が不明
  4. 表面には傷ひとつない
  5. スカルがまだ荒削りの段階のとき、衝撃が加えられた形跡がある

なんらかの衝撃が加えられて形成されたが、現在の技術を持ってしても水晶をドクロ型に傷ひとつなく作ることは不可能だとされており専門家のコメントで『この世に存在するわけがないもの』との証言もあります。ただ他の専門家は『再現不可能ではない』と意見は食い違っています。

ヘッジス・スカルににたクリスタルスカルは今までで19個発掘されています。定義は純真なクリスタルで作られており持ち主が公言している数だけを加え、その中でも詳細がわかるものは13個これらの特徴をまとめました。ただし偽物と断定されたものもあります。

3.クリスタルスカル10個の特徴

①ヘッジス・スカル

発見場所:中央アメリカ古代マヤ遺跡

約90年前の1920年代に中央アメリカ古代マヤ遺跡で発見された。クリスタルスカル第1号。ヘッジスは発見者の名前。

②マックス・スカル

発見場所:中米にあるグアテマラの墓

現在の所有者は、テキサス州ヒューストン在住のジョアン・パークス氏。ジョアン氏は、1973年にヒーラーと名乗るノルブ・チェンと知り合い1980年に彼が亡くなる際スカルを譲り受けたことで所有権をえます。ジョアン氏は『スカル自身が自分はマックスだ。』と名乗ったといいマックススカルと呼ばれており人気が高い。

③パリス・スカル

特徴|高さ11cm・重さ2.7kg

フランス・パリにある人類学博物館が所蔵していることでパリススカルと呼ばれています。頭の天辺から底辺まで、垂直な穴が空いています。

④ET・スカル

フロリダに住むホカ・ヴァンディーテン氏が所有し、頭蓋骨の先が尖っていることから宇宙人をイメージさせ『ET』と名づけられました。とても単純なエピソードだ。

⑤アメジスト・スカル(紫水晶髑髏)

発見場所:1912年グアテマラ

紫色の原因は不純物として鉄が含まれているため紫色の石英をもとに作られていることからこの名が付いています。現在の所有者は不明。

⑥マヤ・スカル

エピソードが不明のスカルで仮説でマヤの神官にあったとされています。現在の所有者は不明。

⑦ローズ・スカル(バラ水晶髑髏)

発見場所:(仮説)ホンジュラスとグアテマラの境界の近く

不純物として鉄を含んいてピンク色をしたクリスタルスカル。アゴは外れるようになっています。

⑧シャ・ナ・ラー・スカル

クリスタル・スカル国際協会理事長が所有しているクリスタルスカル。

⑨スミソニアン・スカル(呪いの髑髏)

所在:スミソニアン博物館所蔵

人間の頭蓋骨より大きいサイズで内部は空洞になっているが、重さは14kgと重い。呪いの髑髏と言われる由来は所有者が次々と不信な死をとげていることからついたネーミングだが出来すぎている感じもある。最後の所有者は弁護士で噂におののきスミソニアン博物館に寄贈した。

⑩カース・スカル

中が空洞になっているクリスタルスカルです。1996年の調査で、1950年以降に作られた物だと判明しています。

クリスタルスカルは、発見当時はメディアにもとりだたされ話題になっていましたが、多くのイミテーションもありその信用性・神話性は失っています。今回紹介した10個のクリスタルスカル以外にもクリスタルスカルの発見情報はありますが詳細が少ないので掲載まで至りませんでした。

3.クリスタルスカルにまつわる噂

発症不明の噂の詳細

水晶ドクロは全部で13個あり、全てが再び一ヶ所に集結した時、宇宙の謎が暴かれる・2012年までに一箇所に集めないと世界は滅びる

誰が言ったか不明の噂があります。他に詳細がなさすぎてつい取り上げられがちなネタであり裏が全く取れませんでした。かなり作られた話であり真実味は全く感じられない情報です。

4.探検家ベジッシス氏の不審な行動記録

調査したところクリスタルスカルの第一人者である探検家ベジッシス氏の行動はかなり不可解である。まず、このクリスタルスカル、ドイツで作成されたものであることが2008年に発覚した(顎の部分にドリル跡があった)元の所有者は美術商シドニー・バーニーが所蔵していた物で出品リストに登録されています。後に、一度出品をしたが取り下げベジッシス氏が400ポンドで売却。

さらに、クリスタルスカルを発見したとされる当日は、ヘッジス氏はすでに発掘地ベリーズからイギリスに帰国していた記録があり、発見者である義理の娘アンナが発掘地に入国した記録がない。もちろん発掘作業の写真にアンナの姿はなくクリスタルスカルも一枚も写真を撮られていないのも不思議だ。発掘に参加した他の学者も『クリスタルスカルの存在を知らなかった。』と証言しています。

5.まとめ

クリスタルスカルを祭り上げただけの人にも見えないヘッジス氏の不可解な行動は空港の記録や美術商の記録から真実度はかなり高い。ただ、頭蓋骨の形の正確さや加工技術・美術館に保管されているものがいくつかあるためクリスタルスカル自体が価値がないこととは言えないだろう。

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