人は肉体とは別に魂があると言われています。 この魂の事を、魂・霊魂と言いますが、これらは一体何なのでしょうか? 科学的にはどのような位置づけにあるのでしょうか?
今回は魂・霊魂について調べてみました。
1.魂・霊魂とは
霊魂とは肉体とは別に、人の中に存在する物で、その物は肉体が無くなっても存在が消滅することなく残るものです。
人はこの世に生を受ける前から、魂として存在しており、この世に生まれる際、肉体にこの魂を宿し誕生します。
この世は修行の場であり、この魂を成長させるために生まれ変わると言われています。 ですから、この世での修行が終わり、肉体が無くなったとしても魂としての自分は存在し続けます。霊魂という表現は霊と魂という言葉を組み合わせたものです。
『霊』(れい・たま)は第六感で感じられるもので、一般的には物質として捉えられない現象の事を意味しています。
稀にその存在を視覚化できる人が存在しますが、一般的にはその存在を感覚としてかんじることはあっても視覚化することは稀です。 『魂』(こん・たましい)肉体を司る物であり、精神や精気を司るともされています。
2.宗教からみた霊魂とは
多くの宗教は人は死を迎え肉体が無くなったとしても、霊魂としてその存在は亡くならないとしています。
キリスト教|三位一体
キリスト教では三位一体(霊魂・精神・肉体)に比せられることが多く、霊魂と精神は肉体に宿っており、肉体が滅びると、霊魂と精神は分かれると考えられています。 霊魂は生前の行いによって、死後送られる場所が変わり、良い行いをした人間は天国へ行き、悪い行いをした人間は地獄へ送られると考えられています。
仏教|霊魂は六道へ
仏教ではブッダは霊魂の存在を認めていなかったとされていますが、これらは解釈の違いであるとも言われています。 仏教では霊魂は六道の輪廻からの解脱を目的にしていると言われています。 これらは、死後、成仏できた者は解脱が出来たということで、浄土へといく事が出来る。 成仏できなかった者は、その生前での行いにより六道のいづれかに生まれ変わるとされています。
- 天道(天上界)
- 人間道
- 修羅道
- 畜生道
- 餓鬼道
- 地獄道
の六道があるとされています。
極楽浄土 | 地獄 |
参考:極楽浄土 |
参考:地獄極楽絵図 |
ヒンドゥー教|カルマによって魂の運命が決定する
ヒンドゥー教では人は死後、肉体が滅んでも魂は存在しており、生まれ変わりをすると考えられています。生前の業(カルマ)によって、死後の魂の運命を決定すると言われています。
3.魂の重さを科学的に証明した結果
霊魂を科学的に証明することが出来るのか、過去に霊魂の存在を証明するための科学的実験が行われています。
ドイツ医師団が魂の重さを証明した結果|約35g
20世紀初頭、ドイツ医師団が魂の重さを証明しようとしたことがあります。 死期の迫っている人を精密に計測できる体重計に乗せ、死後直後の体重の変化を確かめました。 この時、死亡直前の体重と死亡直後の体重は約35gの減少を確認しました。
アメリカの教授団が魂の重さを証明した結果|約34g~37g
アメリカのマサチューセッツ州立大学の病院長マグドーガル教授は数十人の臨終時の体重の変化を測定しました。 その結果、死後直前の体重と死後直後の体重は34g~37gの減少を確認しました。 ドイツ医師団とほぼ同じ結果を出しました。
結論
医師団の見解では、体内の水分が蒸発したのであれば、体重の減少は緩やかに起きるはずであり、利重の瞬間に体重の減少が見られたのは、目に視えない物質が肉体から離れたとしか考えられないとしています。 この事から、魂の重さは約35gではないかと言われています。
4.魂の形を科学的に証明した結果
フランスの物理学者が霊魂の撮影した結果|白いモヤのような球体
フランスの物理学者は霊魂が写真に写るのかを確かめる実験をしました。 フランス物理学者アンリー・バラディック博士は、自身の息子が死を向かる瞬間の写真を数枚撮影しました。
その中の一枚に息子の頭上に白いもやが写っているのを発見しました。
その後、夫人の臨終時にも同じように数枚の写真を撮影しました。 その夫人の写真には、夫人の頭上に白いモヤのような球体が写っており、球体は夫人とひも状のもので繫がっていました。その結ばれていたひも状の物が次第に細く長く伸びあがり、死後の30分後にはプツリと切れ、球体は緩やかに上昇していく様子が移されていました。
アメリカの医師団が霊魂の撮影をした結果|白い球体
アメリカのセント・ジェームス病院のキルナー博士は数百人の患者の臨終に立ち合い、撮影をしました。 その結果、すべての患者が死の直前、白い球体が浮かび上がり、患者とその球体はひも状ももので繫がれていた。
患者が臨終を迎えると、そのひもが切り離され、球体が上昇していく事が実証されました。
結論
魂は写真に写すことができ、それは人が死んだ後、頭上からサカーボールより少し小さい球体で、肉体と白いロープで繋がっており、完全に臨終ことで紐も切れる。
5.魂の転生を精神分析的に証明した結果
超心理学者研究者、精神科教授イアン・スティーヴンソンが転生について学術的研究を行いました。 1961年、インドでフィールドワークを行った際、前世の記憶を研究テーマにいくつかの事例を信頼性の高いものと判断しました。
前世の記憶がある年齢は2歳〜4歳
前世の記憶は多くは2歳~4歳の間に語っており、5歳~7歳くらいになると、前世についての話をしなくなるというものでした。
前世研究とは
スティーブンソンの前世研究は世界的発明家チェスター・カールソンが支え、ヴァージニア大学医学部に『The Division of Perceptual Studies(DOPS)』が設立されました。
これは子供たちが語る前世の記憶の真偽を客観的、実証的に研究しています。 DOPSの調査で分析されたデータから、前世の記憶を持つとされた人物が見つかったのは72.9%と高く、その中で前世で非業の死を遂げたと思われるのは67.4%でした。
イアンスティーブンソンの著書『前世の記憶を持つ子供たち』
あらすじ
世界各地から寄せられた2000もの生まれ変わり事例を長年にわたって徹底的に調査する米国精神科教授と共同研究者達。本書は、各ケースに付随して提起される様々な疑問や謎に真向うから取組むグループによる、驚異的な検証報告である。引用:Amazon
否定的な意見も多い
このように多くの科学者や医師などが魂の実証をするために研究を重ねていますが、それらに対して否定的な意見も多く、科学的に実証されたとは言い難いもの事実です。 ですが、多くの人が霊魂は存在すると信じているもの事実です。
6.まとめ
日本ではよく、生前善い行いをすれば天国へ行き、悪い行いをすれば地獄へ落ちると言われています。 魂や霊魂は目には視えないものですが、確実に存在する物なのではないかと感じます。
宗教やその人によって、死後、魂がどこへ行くのか見解が分かれますが、その行いが魂の行くへを左右するという考えは一致しているのではないでしょうか。
輪廻転生をしたのではないかと思われる事例もあり、前世での記憶を持つと思われる人は確実に存在します。その記憶は魂に刻まれたものなのでしょうか? これから先、魂や霊魂、そして死後の魂の行くへなど解明される日が来るのかもしれません。