年に1度、7月7日の七夕の日にしか会う事ができない織姫と彦星。織姫と彦星は愛し合う2人だからこそ、七夕の日に現れる天の川はロマンチックですよね。
このページでは、七夕伝説の織姫と彦星の人物像にスポットライトを当て、プロフィール形式で紹介していきます。年に一度の七夕をより楽しめることが出来ます。
1.織姫と彦星のプロフィール
織姫 | 彦星 |
星座:こと座のベガ 性別:女 原案中国での名:織女 職業:美女で織りで有名人 地位:七夕伝説の最高神・天帝の娘 住居:天の川の東岸に住む 性格:謙虚・しっかり・働き者 父親:天帝 |
星座:わし座のアルタイル 性別:男 原案中国での名:牽牛 地位:牛追いを生業 住居:天の川の西側に住む 性格:謙虚・しっかり・働き者 |
2.《夏の大三角形》織姫と彦星の星座の間が天の川
出典:中国新聞
七夕伝説の織姫と彦星は、夜空の星に例えられて語られます。星をつないだ「夏の大三角」は、はくちょう座の一等星デネブ・こと座の一等星ベガ・わし座の一等星アルタイルを結んだもの。
このベガとアルタイルの間を通る様に南北方向に流れているのが天の川なのです。
ベガとアルタイルの実距離は約14光年。この距離をものともせず1年に1度逢瀬を重ねることができるのは、織姫と彦星の想いの強さの表れなのかもしれません。
3.織姫と彦星は恋人ではなく夫婦
多くの人が織姫(織女)と彦星(牽牛)は恋人同士と思っている様ですが、正しくは既に結婚した夫婦です。
面識のなかった織姫と彦星が出会ったきっかけは、織姫の父親でもある天帝の導きによるものでした。天帝は日頃から働き者の織姫の行き遅れを心配し、また、一生懸命働く娘に幸せになってもらいたいと考えていました。
そこで、天帝は働き者の好青年であった彦星に白羽の矢を立てます。
「娘と結婚して欲しい。」との天帝の申し出に謙虚な彦星は恐縮しますが、2人はめでたく結婚することとなりました。
こうして、織姫と彦星は、織姫が暮らしていた天の川の東側で結婚生活を営むようになります。
4.結婚後ニートになり親の逆鱗に触れる
織姫(織女)と彦星(牽牛)は生き別れになった夫婦。その事情というのは、織姫と彦星の結婚生活への態度にありました。
織姫と彦星は結婚後、ますます互いに惹かれ合う様になりました。織物に勤しむしか知らない織姫、牛追いしか知らない彦星と、これまで全く恋愛とは無縁だった2人。
結婚後の織姫と彦星は働くのも忘れ、天の川のほとりで毎日おしゃべりに明け暮れる様になってしまったのです。天帝が働くように言っても全く聞く耳を持たず、お互いしか目に映らなくなってしまった織姫と彦星。
この堕落ぶりが、天帝の逆鱗に触れてしまいます。
5.夫婦継続のためには7月7日以外は働くことが条件
すっかり働かなくなった織姫(織女)と彦星(牽牛)に怒った天帝は、彦星を天の川の西側に引き戻してしまいました。
彦星と会えなくなったことで悲しみに暮れ、泣き続けるばかりの織姫。もはや元の様に機を織る気力すらありません。あまりに不憫に思ったのと、これでは本末転倒ということで、天帝はある条件を2人に出しました。
「織姫と彦星が、結婚する前の様に一生懸命働くこと。」
こうして本来の勤勉さを取り戻した織姫と彦星は、7月7日の七夕の日、年に1回だけ会うことが許されたのです。
6.まとめ
7月7日の七夕にまつわる織姫と彦星の話は何となく知っていても、なかなか2人の人物像やプロフィールに焦点を当てて考えることはありませんよね。諸説ある七夕伝説の織姫と彦星たちは、今頃は空の上でどんな想いを抱き、何をして暮らしているのでしょうか。
そう考えながら7月7日の夜空を眺めると、七夕がもっとロマンチックになりそうです。