オーパーツとはその物が発見された時代や場所、技術がそぐわないと考えられる物品などの事を指しています。 オーパーツと呼ばれる物は世界中にあり、誰が作り、なぜ存在しているのか解明されていません。
たくさんの説の中には『超古代文明』の存在や『古代宇宙飛行士説』の根拠となるのではないかとされている物もあります。
いつの日か、このオーパーツの謎が明らかになる日が来るのでしょうか? 今回はいまだその詳細が解明されていないオーパーツをご紹介します。
1.未解決建築物|聖ヨゼフの螺旋階段(らせんかいだん)
アメリカ、ニューメキシコ州サンタフェにある、ロレッタ・チャペル教会にこの螺旋階段は存在します。 本来であれば、螺旋階段はその中心に支柱が必要なのですが、制ヨゼフの螺旋階段にはこの支柱が存在していません。
アメリカの研究家でさえ、なぜこの階段が崩れ落ちることもなく、階段として成立しているのか解明できていないようです。 技術が発達した現代でも、このような階段の再現は不可能だと言われています。
そんな不思議な聖ヨゼフの螺旋階段。 一体だれが作ったのでしょうか?
聖ヨゼフの螺旋階段が不思議だと言われる話
ロレッタ・チャペル教会は建築家P・ムーリー氏によって建設されたものですが、完成まじか2階へと上がるための階段を忘れていることに気づきました。
ですが気付いた時には遅く、たくさんの大工に階段の設置を依頼しましたが、完成間際の段階で今から階段を設置することは出来ないと断られてしまいます。
途方に暮れたシスター達は祈りました。 ノヴェナ九日間の祈りです。 祈りの最後の日、教会に一人の男がやってきました。 シスター達に話を聞いた彼はシスター達の前で作業を始めました。
その際彼が使った道具は一本の鋸(ノコギリ)、T定規、金槌、木の釘だけ。 階段の段数は33段、360度を2回転しているらせん状でした。 支柱がないにも関わらず、この螺旋階段は宙に浮いているように見えたそうです。
140年経った現在もこの螺旋階段は使われています。
2.未解決壁画|ミッキーマウスの壁画
オーストラリア・マルタの村で発見された『ミッキーマウスの壁画』は700年前に描かれたものです。 その壁画にはミッキーマウスそのものがしっかりと描かれていることで有名になりました。
この壁画は伝統的な歴史のあるマルタ村のケルンテンにある教会で発見されたフレスコ画です。 フレスコ画は石灰、砂、顔料、水が材料で、高度な技術が必要とされる古典技法D描かれる絵です。
地域住民や観光客からはミッキーマウスの壁画と不思議がられています。現在もこの壁画について考古学者が研究を進めているが、その詳細は分かっていない事からオーパーツとされています。
3.未解決文書|ヴォイニッチ手稿(しゅこう)
ヴォイニッチ手稿(しゅこう)とは1912年、イタリアの修道院で発見された古書のことです。表紙は無地で作者やタイトルなどもありませんでした。
この古書には見たことのない不思議な文字と、植物、女性、占星図のようなものが描かれていました。 この古書を発見した人物がウィルフリド・ヴォイニッチ氏で、彼の名から『ヴォイニッチ手稿』と呼ばれるようになりました。
▼掲載されている植物らしき絵
ヴォイニッチ手稿が発見されてから多くの人達がその解明を試みましたが、現在に至っても今だ解明されていません。
ヴォイニッチ手稿の内容に植物が数多く出てきますが、現在の情報では掲載されている植物はこの地球の中では未確認の物ばかりで、それが本当に植物なのかさえ不明のままなのです。
▼文字は未だ解明できていません
占星術に関連しているのではないか?と思われる箇所も多く存在しています。 その中にある占星図と思われる物には、王道十二宮の記号や太陽、星、人物などが配置されている。
女性の絵では謎の物の中に数人の女性が描かれている奇妙な物です。 これらが何を表し、女性と一緒に描かれている物がいったい何なのかすらわかりません。 ある人の見解では「生殖に関わることを表現しているのでは」と言われていますが、解明はされていません。
薬草とその煎じ方ではないか?と言われている手記もあります。 ですが、これらに出てくる薬草と思われる物もやはり未確認で、その物の正体はわかっていません。
ヴォイニッチ手稿の特徴として、絵と文章が同じページに描かれており、それは何かの説明や解説書のようであることです。 これらの絵はテーマごとの別れています。
ですが、その中に描かれている絵や文章(文字)はすべて未確認で本当の事は何もわかっていません。ヴォイニッチ手稿はいったい何なのか?諸説あります。
- 暗号説|暗号化された文書
- 人口言語説(じんこうげんご説)|人工的に作られた言語である
- アウトサイダーアート説|特に芸術の伝統的な訓練を受けておらず、名声を目指すでもなく、既成の芸術の流派や傾向・モードに一切とらわれることなく自然に表現した作品のこと
- ただの落書き説|デタラメであり意味はない
どれも、はっきりとした証拠などはなく今だ謎のままなのです。
4.未解決石造|ピラミッド・アイ・タブレット
エクアドルのラ・マナにある廃坑で発見された石造です。 ピラミッド・アイ・タブレットは個人の所有物で、2001年ウィーンで行われたオーパーツ展示館「未解明の謎展」で一般公開されました。
個人所有の為、本格的な学術調査はされていませんが、簡単な調査は行われました。
ピラミッド・アイ・タブレットの外観は三角形の石板に13段のレンガ様のデザインが施されています。
その最上部に『目』が描かれています。この形は【プロビデンスの目】と全く同じことから注目を集めました。
アメリカの1ドル札にデザインされている、プロビデンスの目はフリーメイソンなどで有名になりました。
ピラミッド・アイ・タブレットの不思議なところはそれだけではありません。 オリオン座を暗示させる黄金が埋め込まれている事や古代サンスクリット文字が刻まれている事も確認できています。
そして、ピラミッド・アイ・タブレットの目部分や段の部分に紫外線を当てると発光することもわかりました。
ラ・マナで発見された遺物の多くも発行するそうですが、製造された年代などはっきりとしたことはわかっていません。 ですが、数百年程度前のような新しいものではなく、もっと古い物だと言われています。
5.まとめ
オーパーツは世界中にありますが、その謎は深まるばかりです。
この先、これらのオーパーツが解明されるときは来るのでしょうか? ウィーンで開催されている「未解明の謎展」は美術コーディネーターのクラウス・ドナ氏主催で開催されました。
彼はオーパーツ界のキーパーソンと言われている人物です。 彼らによって、これからもたくさんのオーパーツが世の中に知られていくでしょう。 謎が解明されていく日も近いのかもしれません。