実在した幽霊船、メアリー・セレスト号をご存知でしょうか。
1872年にポルトガル沖で発見された帆船、メアリー・セレスト号。発見時、船内には乗っていたはずの乗組員は誰1人いませんでした。
しかし、船内の状況は、ついさっきまで乗組員たちがそこにいたかのようだったという話もあります。
遺体も見つかっていません。
大西洋の真ん中で起きたメアリー・セレスト号の奇妙な乗組員失踪事件の謎。発生から150年もの間、諸説を伴いながら都市伝説化して現在まで語り継がれています。
今回は、未だ解決していないメアリー・セレスト号乗組員失踪事件についてまとめてみました。
1.メアリー・セレスト号事件の概要
メアリー・セレスト号の出航
1982年11月5日、ブリガンディン形の帆船「メアリー・セレスト号」はニューヨーク港からイタリアジェノバ港へ出航しました。
メアリー・セレスト号の乗員は38歳のベンジャミン・ブリッグス船長と彼の妻・セーラ、2歳の娘・ソフィアの他、船員8名の計11人。
積み荷としてニューヨークのメッシナ・アッカーマン&コイン社から出荷された工業用アルコール1700樽が載せられていました。
無人で漂流するメアリー・セレスト号
12月5日、航海中の英国船ディ・グラチア号のモアハウス船長が、ポルトガルのリスボンから西に700離れた太平洋沖に漂流していたメアリー・セレスト号を発見しました。
呼びかけに応答しないため、モアハウス船長は自船の乗組員へメアリー・セレスト号内の捜索を命じます。
しかし、メアリー・セレスト号には誰1人としていなかったのです。
捜索隊が見た奇妙な状況
メアリー・セレスト号の船内は艤装や装備が正常にもかかわらず、全くの無人でした。
調査は進み、デボー一等航海士以下ディ・グラチア号の乗組員はいくつもの奇妙な状況を目の当たりにするのでした。
- 食べかけのゆで卵やベーコン、パンが乗った皿が並べられたテーブル
- ほかほかと湯気を立てるコーヒー
- ついさっきまでひげ剃りをしていた痕跡が残る洗面所
- 救命ボートを使用しようとした痕跡なし
- 積み荷類、食料、乗組員の私物を荒らした形跡なし
あたかも、つい今しがたまで乗組員がそこで活動していたかのようなメアリー・セレスト号の船内。
乗組員11人全員が一度に神隠しにあったとしか思えません。
船長室は事件を物語っていた
船長室にあった航海日誌の最後のページは12月4日付け、つまり、無人のメアリー・セレスト号が発見される1日前でした。
そこには「12月4日、我が妻マリーが…」とだけ走り書きされていました。更に、ベッドの下から血の付いた刀剣が、船内の手すりに3つの血痕、壁からも謎のひっかき傷が発見されたのです。
この状況から海賊の来襲や殺人事件の可能性が考えられなくもありませんが、誰の遺体も見つからないのは不自然でなりません。
2.海難審判におけるデボー一等航海士の報告
メアリー・セレスト号発見で、海難救助料がもらえるはずだったディ・グラチア号モアハウス船長でしたが、英国海事裁判所によって「メアリー・セレスト号ブリッグス船長と結託した海難事故詐欺」の嫌疑により、海難審判にかけられています。
実際にデボー一等航海士が海難審判で証言した内容と、1章で紹介した事件概要との食い違いにも注目してみてください。
デボー氏の報告
- 甲板の浸水がひどく、船倉には3フィート(約1.1m)に渡って海水が侵入
- ポンプは1基を除く全てが操作不能
- 六分儀、クロノメーター、救命ボートが見当たらない
- 全体の損傷は見られず、船を放棄するほどの被害はない
- 暴力や破壊の形跡はなし
- 食料や衣服などは十分にある状態
- 積荷の工業用アルコール1700樽のうち、破損した9樽だから中身が流出
- 航海日誌の最後の日付は11月24日、「アゾレス諸島の西方160航行中」と書かれていた
このことから、メアリーセレス号が嵐に遭遇し、甲板にいた乗組員が高波にさらわれたと推論されたこともありましたが、全員が甲板にいたとは考えにくいでしょう。
船を放棄するほどの理由は見当たらないにしろ、何者かが六分儀、クロノメーター、救命ボートを故意に船から下ろしたことは確かです。
現在の伝聞とデボー氏の証言が食い違うワケ
で紹介したメアリー・セレスト号事件の概要のうち、最も奇怪な印象を与えたのは次の5つでした。
- 船内の手すりから謎の血痕
- 壁に遺された謎のひっかき傷
- 温かいままのコーヒー
- 寸前まで何事もなく活動していた乗組員が忽然と消えたとしか思えない状況
- 救命ボートが手つかず状態
これらは、デボー氏を含め、他の乗組員が証言したのもではなく、現在に伝聞するにあたって事実とは異なった脚色がなされてきた様です。
その原因として、推理小説家コナン・ドイルがメアリー・セレスト号事件をテーマに書いた1884年の小説「J・ハバック・ジェフソンの遺書」の影響もありました。
なお、メアリー・セレスト号船長室から見つかった「血の付いた刀剣」については、単なる赤錆だったという話もあります。
3.なぜ乗組員は消えてしまったのか?真相に迫る!
メアリー・セレスト号事件の最大の謎は、11人の乗組員全員が行方不明になってしまったことです。
なぜ彼らは消えてしまったのでしょうか。150年もの間、様々な推測がなされてきました。
海賊襲撃説
血痕やひっかき傷などから海賊襲撃説が唱えられていました。しかし、海賊なら積荷や金品などを目的とするはず。
ましてや当時、総額8万ドル相当だった工業用アルコールが船倉に残されていたことから、海賊説は完全否定されています。
竜巻・地震説
水上の竜巻や大津波によって、乗組員が海へ放り出されたか、パニックになって船を放棄したとも考えられました。
しかし、万が一竜巻に飲みこまれたならメアリー・セレスト号自体が大きく破壊されているはずです。
また、大規模な地震や大津波があったという記録もないため、この説の信憑性も低いとされています。
乗組員暴動説
乗組員の間で暴動が起き、殺人事件に発展したのではないかという噂があります。
殺されて海に放り出されるか、その場を逃げ出すために救命ボートに乗り込んだのか、様々な憶測がありますが、メアリー・セレスト号の乗組員11名を知る人は「そんな人たちではなかった」と否定している様です。
食中毒説
パンに使われていた小麦が麦角菌に汚染され、そのパンを食べたことによる幻覚作用が起こって海に飛び込んだという説。
しかし、ディ・グラチア号の乗組員は、メアリー・セレスト号に残されたパンを食したそうですが、全く体調に異変を感じなかったのだそうです。
1人、2人まだまだしも、11人全員が幻覚作用で海に飛び込んだとは考えにくいでしょう。
バミューダトライアングル説
メアリー・セレスト号が都市伝説化するにつれ、「魔のバミューダ・トライアングルに飲まれてしまった」「UFOに拉致された」などの非科学的な説が飛び交うようになりました。
解決の糸口がつかめない怪事件には、往々にしてあることです。
アルコール流出説
最も有力視されているのが、このアルコール流出説。
デボー一等航海士によると、積荷の工業用アルコール9樽が流出していたとされています。メアリー・セレスト号ブリッグズ船長には危険物運搬の経験が無く、船倉を開いた瞬間にアルコール臭と靄が噴出したため、「船が爆発する」とパニックに陥ってしまったという話。そうすると、全員が一斉に船を放棄した理由にも説明がつきます。
4.あなたの前世を知りたいとき
メアリー・セレスト号乗組員失踪事件もそうですが、前世という概念も不思議なものです。あなたの前世を知りたいときは、今からご紹介する方法で調べることをおすすめします。
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5.まとめ
メアリー・セレスト号乗組員失踪事件、いかがでしたか。
まさに「狐につままれた感じ」とはこのことで、本当に非合理的な力が働いているのではないかと感じさせられてしまいますよね。
発見から150年近く経った今、その真相を突き止めることは不可能なのかもしれません。
しかし、メアリー・セレスト号は最も有名な幽霊船として、永く語られることでしょう。