霊柩車を見たら親指を隠した方がいい理由とは

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迷信とは、人々は信じているが明確な根拠がないことで『猫が顔を洗うと雨が降る』や『男の子は難産』が挙げられます。

情報化社会の前から迷信は存在し、今やほとんど聞かれなくなったものも数多くありますが、今回はその中から特に有名な迷信について深く掘り下げていきます。

1.迷信|霊柩車を見たら親指隠せ

古くからの言い伝えの代表的な一つとして「霊柩車を見たら親指を隠せ」というものがあります。

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おそらくあなたも幼少時代に、周りの大人から「お父さんとお母さんが死ぬときに会えないよ」と忠告されながら、わけもわからず親指を隠す仕草を教えられた経験があるのではないでしょうか。

「どうして」霊柩車を見たら親指を隠さないと親の死に目に会えないのか、その根拠を知っている人はほとんどいません。大人になってもついついやってしまうのは、子供の頃に身につけた慣習は体に刷り込まれているものですよね。

2.霊柩車を見たら親指隠せの2つの説

なぜ、親指を隠すのでしょうか、この起源は大きく2つの説があります。

①死者の魂が親指の爪から生きている人間に入ってくる説

1つは、昔から亡くなって間もない遺体にはまだ成仏できていない魂が残っているとされ、死者の魂が親指の爪から生きている人間に入ってくると考えられていたことから、それがいつしか親指を隠せという迷信につながったという説。

②天正時代からの言い伝え説

もう1つは、この「霊柩車を見たら親指を隠せ」という迷信はそもそも、「葬儀を見たら親指を隠せ」から派生したものであるという説。かつて元号が天正だった時代(1500年代後半)の日本では当時、

人が亡くなると近親者が指を切断し遺体を焼く炎の中に投げ入れるという風習があり、それが変形して「葬儀を見たら親指を隠せ」という言説になってとされています。 その迷信の「葬儀」の部分が、何らかの要因で「霊柩車」へ変化していったのでしょう。

3.親指と迷信の関係

「親指」は歴史的に邪悪なものを寄せ付けてしまうものとされています。その証拠に「霊柩車を見たら親指を隠せ」以外にも、親指にまつわる言い伝えや迷信は数多くあります。

親指にまつわる迷信

  • 外を歩くとき親指を隠していれば狐にだまされることはない
  • 両手の親指を隠していれば、疫病にかからない
  • 霊柩車・お葬式の前は親指を隠せ

たとえば「夜、外を歩くとき親指を隠していれば狐にだまされることはない」「両手の親指を隠していれば、疫病にかからない」などです。

共通点として、いずれも『親指を隠す』という仕草であること、そして、その仕草によって自分を災いから守るよう説いていることが挙げられます。

親指が魂の出入り口というのは江戸時代から

小山田 与清(おやまだ ともきよ)という江戸時代後期の国学者も、彼が生きた時代の見聞や諸説を綴った書物である「松屋筆記」の中で、親指の爪の間から魂は出入りすると言い伝えられていることを述べています。

そのため、少なくとも江戸時代から人々の間では、何か恐怖を感じたり身の危険がせまったりしたときには親指を隠すという文化があったことを証明しているのです。

他にも親指に限らず、指そのものに関する迷信や習俗がこの国にはたくさんあります。

  • 夜に足の爪を切ると親の死に目に会えない
  • 人を指さしてはいけない
  • 指きりげんまん(互いの小指を絡めて、約束をする)

どれも、人の生死や尊厳にかかわっていたり、信頼関係を築くきっかけになっていたりしますよね。指がどれほど私たち人間にとって、長年重要な事項を担わされたパーツであるかが分かります。

4.霊柩車と迷信の関係

「葬儀を見たら親指を隠せ」から「霊柩車を見たら親指を隠せ」が派生した説において、葬儀から霊柩車へと変わった理由は何なのでしょうか。

霊柩車とは、通夜や告別式といった葬儀のあとに、火葬するために遺体を火葬場へと運ぶために用いられる車のことです。

遺体が乗せられた車が出棺する際、運転手がクラクションを鳴らすのは有名な風習ですよね。この風習はその昔、故人が使っていたお椀を割り、その破壊音を合図に送り出したというのが変化したものだとされています。

言わずもがな、そういった風習は車が無い時代のもので、自動車という技術発展と時代の流れにあわせて、風習もそのかたちを変えてきたと言えるのです。葬儀から霊柩車への迷信の派生も、そのような時代の変化から起こったと考えられています。

ご近所付き合いの希薄化や核家族化がすすみ、葬儀がごくごく近親者のみでひっそりと行われるようになった昨今では、知らない人の葬儀をあまり見かけなくなってきました。

そのため多くの人々にとっては、葬儀よりも霊柩車を見た時のほうが他人の死を感じる時で、結果的にそちらが迷信に使われ、広まっていったのではないかとされているのです。

最近では霊柩車の存在もなくなりつつあります。時代の移り変わりとともに迷信は形をまた新たなものになりそうです。

5.死と迷信の関係

「霊柩車を見たら親指を隠せ」は、親の死にまつわる迷信でした。こういった「死」にまつわる迷信はほかにも色々あります。

  • 北に頭を向けて寝てはいけない(通称 北枕)
  • 友引にお葬式をするのは縁起が悪い
  • お葬式に参列したときは、玄関や体に塩をふる

上記はいずれも不実行ならば自分や家族に死が訪れるという迷信です。どれも方角や日取り、人の葬式への出席など人間を死に至らしめる可能性はない事象に関して死をもたらすと説いているのです。

6.迷信とは死を恐れる人間の心

迷信とは「死を恐れる人間の心」そのものだとも言えそうです。「霊柩車を見たら親指を隠せ」にしても、実際に親指を隠さなければ本当に親の死に目に会えないのかという調査結果はありません。

神秘的なことや科学では説明しづらい目に見えないことを信じるか信じないかは個人差があります。霊感があるかどうかにもよるでしょう。「親の死に目に会いたい」「自分や家族に不幸があってほしくない」という思いは、すべての人に共通する祈りにも似た感情であるはずです。そういった不安をやわらげ、心を落ち着かせてくれる迷信を、人々は信じたのではないでしょうか。

霊柩車を見たら親指を隠せ」という迷信にも、調べてみると根拠となる説はいろいろありましたね。しかし、それらを知っている人はほとんどいません。にもかかわらず、人々は信じています。それはやはり、根拠にかかわらず「死を恐れる人間の心」が迷信には欠かせないものであることの証明なのです。

7.まとめ

一つの迷信を調べるだけで、迷信そのものが持つ私たちとの密接な関わりが見えてきましたね。霊柩車を見たら、なぜ親指を隠すのか、その根拠を知ってもあなたは親指を隠すでしょうか?

隠すか隠さないかはあなた次第ですが、頭で考える前についつい身体が反応してしまったり、やらないと心が落ち着かなかったりするかもしれません。それこそが、迷信や言い伝えの不思議な力そのものですよね!この記事が少しでもみなさんのお力になれることを願っています。

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