幽体離脱って聞いたことありますか?もしかしたら経験した方も、いらっしゃるかもしれませんね。
生きている人間の肉体から、魂や意識が、幽体(アストラル・ボディー)を伴い、抜け出すという現象のことです。 基本的には金縛りを経てから、幽体離脱をすると言われています。
寝ていたところ金縛りにあったと思ったら、意識だけ、天井に浮いて、寝ている自分の体を見下ろしていたなんて話は、よく耳にしますね。 この幽体離脱は、実はとても危険なのです。
霊的に無防備になり、低級霊がついてきてしまったりする場合もあります。 そんな、危険性を伴う幽体離脱に気付いた時は、どのように対処すれば良いのでしょうか?
1.幽体離脱について
人が睡眠に入るとき、普通は徐々に意識が消えていき、睡眠をむかえますが、眠りに落ちる少し手前で、自分の肉体感覚が肉体から外れる体験が起こることがあるのです。
まるで、肉体という服を脱ぐような感じです。
このような現象が、幽体離脱です。 肉体という服を脱いだ後も、意識があり、肉体を持っているかのような感覚なのです。睡眠に落ちたり、夢を見ているときは、自意識(自覚)がありませんが、幽体離脱の場合は肉体を脱ぎ捨てた後も、自意識が覚醒しており、自分の手足も目で確認することもできるし、五感の感覚もすべて、持っています。
そして目の前に脱ぎ捨てた、本当の肉体が、横たわっているのを客観的に見ることができるのです。自分の肉体だけではなく、自分の周りの環境も景色や部屋の隅々まで、鮮明に見ることができるのです。
眠りに入る時だけではなく、いわゆる臨死体験の時にも、幽体離脱はおこります。臨死体験者の多くが、ベッドに横たわる自分の姿を見て、泣いている家族の姿を近くで見ていたというような経験をしています。
そして、その後、意識が本当の肉体に戻り、あの世の淵から生き返ったというような、表現をします。
このように、自分の肉体感覚と自我の意識が、肉体から剥離して、行動する経験のことを幽体離脱と、言います。
2.幽体離脱の危険性
最初に述べたように、幽体離脱は、危険を伴います。
就寝する時や、起きている時でさえ、幽体離脱を起こすと、自分の周りの情景が早回しの映画のようになります。それは、肉体に記憶されたことが一気に霊体の中に流れてしまう時に起こる現象です。
その間に、あなたの肉体が違うものに乗っ取られてしまうかもしれません。 人間の体は「肉体」「幽体」「間気」の3つで出来ています。
また、間気と いうのは、肉体と幽体を接着するものです。
人間は肉体と幽体が切れたら、死んでしまいます。肉体が元気でも、肉体と幽体の接着役の間気が減少すると、幽体は肉体からはなれてしまい、死んでしまうことになります。
幽体離脱が繰り返されると、間気がずれたり、減少したりして、肉体と幽体が離れやすくなってしまいます。 肉体と幽体が充分に接着していると、いつも幽的な栄養が体に流れ、怪我や病気も軽くすみますが、幽体離脱を繰り返していると、体や精神が弱くなります。
「自然治癒力」の低下などは、間気の漏れなどで、肉体が幽体からの栄養を充分に受けられていない状態なのです。
3.幽体離脱から肉体に戻る時の危険性
幽体離脱から肉体に戻る際、きちんと戻れなくなったりすることもあるのです。
それは、死を意味します。 きちんと、肉体に戻れたとしても、運が悪ければ悪い霊などが、一緒にくっついて来たりすることもあります。
間気が、体の外部に漏れだしたりした時、抵抗力が弱り悪いものがついてくることが多いのです。外部に流れ出した間気はいわゆるエクトプラズムという、白いもやもやしたものに変化します。
心霊現象とはこの漏れたエクトプラズムによっておこるものなのです。
このように危険な幽体離脱が起こらないように、気をつけていたいですが、自分の意志とは関係なく起こることもありますので、その場合は、どのようにすれば良いのでしょうか?
4.幽体離脱に気付いた時の対応策
まず、ほとんどの場合、睡眠中に金縛りにあい、その後幽体離脱になるケースだと思います。
金縛りとは、体は寝ているのに、エネルギー体としての意識は目覚めている状態のことで、もうすでにその時点で幽体離脱は始まっていると言えます。
すなわち、幽体離脱を防ぐためには、まず、金縛りにならないようにすればいいのです。
金縛りは、医学的には睡眠麻痺と呼ばれ、入眠直後の眠りの浅いレム睡眠(肉体は力が抜けた休息状態だが、脳は活発に活動しており、夢を見たりする眠り)の時に起こることが、多いとされています。
肉体が極度に疲労している時などに、レム睡眠からの金縛りが、起こることが多いようです。 また、精神的に興奮状態で、眠りに入る時にも多いとされています。
金縛りになってしまった場合、指など体のどこかに、動かせる部分があれば、ゆっくりと動かしてみたり、目をきょろきょろと動かしてみるのも良いでしょう。
腹式呼吸でゆっくりと、呼吸をしてみるのも効果的です。 体を緩めて、そのまま睡眠に入れれば、やがて睡眠に入り、普通の夢になります。
しかし、うまく睡眠に入れずに、そのまま幽体離脱に移行してしまった場合には、もし自分自身の体が見えるなら、その体に覆いかぶさり、目を閉じ、現実の体の触感を意識するように、してみてください。
もし、自分の体が見えないか、どこにいるのかわからない場合は、意識を高めるために、壁を殴り続けたり、意識を静めるために、何もせずにぼーっとしていると、やがては目が覚めるか、夢に変わることもあります。
また、霊的な対処としては、心の中で守護霊に、「戻りたい。」と、訴えてみてください。守護霊といっても、あなたの分身です。自分の魂の一部、心でつながっているのです。
5.幽体離脱になってもあわてないコツ
幽体離脱は、肉体的、精神的に疲れている時に、なりやすいと言われています。
また、横向きや、うつ伏せの状態で眠るよりも、仰向けで眠る場合の方が、なりやすいとも言われています。
最近は、不思議な体験ができたり、楽しいなどと、故意に、幽体離脱を行うトレーニングなども、行われていますが、間違った方法ですると、危険です。
また、幽体離脱になってしまった場合も、普段から意識をきちんとコントロールできるように、訓練していると、パニックにならず、落ち着いて対処できるようになるのです。 瞑想なども、意識の集中力を高める方法としては、有効です。
6.まとめ
良い波動を受けて、前向きな思考になるように、波動調整を行ったりするのも、良いことかもしれませんね。 ストレスのない日常生活を送り、肉体も精神も健康に保つことができれば、落ち着いて対処できることでしょう。