月の光によってできる夜の虹をムーンボー(ナイトレインボー)とよばれ。毎月満月の晩とその前後1日ずつを含めた3日間にたった1日だけ出現する可能性が高いと言われています。
2016年9月15日の15夜空は曇り空でしたね、満月が見えなかったと言う方もいたと思いますが、そんな時こそ絶好のチャンスなのがムーンボー。月虹(ムーンボー)という言葉があまり知られていないので是非今宵出現を待機してみては?
1.月虹(ムーンボー)現象が起こる条件
出典:dannacar
月虹は月の光によって生じる虹のことですが、光が弱いことで色彩が淡く、7色で見れることはほどんどありません。ただ白くぼんやり見えることが多く白虹(はっこう)との呼び名もあります。月虹(ムーンボー)が見える原理を確認していこう。
《出現日程》満月前日・満月当日・満月翌日の1日間限定
月虹(ムーンボー)は月の光によって出現するので月の光が最も近い、満月前後2日間をふくめた3日間のうちの1日だけ出現する場合が多いです。月虹(ムーンボー)は昼には見ることができない虹なのです。
《出現時間》月がでてから約3時間の間
月が出てから約3時間がムーンボー観測の時間です。昼間の虹と同じで出現率はかなり低いので辛抱は必要です。出現時間はだいたい30分程度です。
《出現天気》小雨で空が暗い時
天気は小雨かもしくは雨上がりの状態で空が暗く月明かりがまぶしい時に出現しやすいです。雨粒よりも小さな霧粒で反射する場合、色がはっきり分かれず白い虹として見えることが多いです。
《出現率が高い場所》ハワイ諸島マウイ
月虹の出現率が最も高いところはハワイ諸島のマウイ島で、ナイトレインボーツアーというイベントが観光ツアーとしても企画されているほどです。
2.月虹(ムーンボー)の意味
月虹はmoonbowと書き日本語に直訳すると『月の弓』という意味がありロマンチックですよね。出現率の高いハワイでは、
- 「先祖の霊が橋を渡り祝福を与えに訪れる」
- 「幸せが訪れる」
- 「夜の虹はこの世で最高の祝福」
といわれています。出現確率が低いことから見られたら幸福が訪れるといわれています。街の灯りや、バーやレストランなどのない時代には、みんなで外に座って星を眺めながら話をしたことでしょう。そんな時、暗闇に突如虹が現れるのですから、ハワイアンたちの目にはとてつもなく神聖なものとして映ったことは、想像に難くありません。
3.まとめ
月虹を高確率で見ることができるハワイは神聖なるエネルギーの宝庫。
自然の恵みすべてのものに『マナ(霊力)』が宿ると信仰している国です。幸運やスピリチュアルマインドが高度だと言われています。日本でも月虹が目撃されています。2006年10月7日・2013年10月16日のぐんま天文台で記録が残っています。2012年1月7日に石垣島天文台で観測記録が残っています。
2016年9月の15夜は日本列島の沖縄方向からの台風16号の影響で雨の地域も多いです。今夜絶好の条件が揃っている地域は多いのではないのでしょうか。