日本人なら知っておきたい暦の上では?年間の暦月と節月まとめ

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よく季節の変わり目なんかに「暦の上では・・・」という言葉をお天気お姉さんが話したりしますよね。

例えば、『暦の上では春といえば立春のことを指し』 そしてこの日を境に小寒や大寒の寒中見舞いから余寒見舞いへ変わります。

そして『暦の上では秋といえば立秋』この日を境にして、小暑や大暑の暑中見舞いから残暑見舞いへ変わっていきます。

でも実際「暦の上では・・」と言っても、春と言ってもまだまだ寒かったり、秋なのに暑い時が多々ありますよね。 ではそもそも暦とは何なのでしょうか? 暦月と節月と関係があるのか解説していきます。

『暦の上では、、、』なんて冒頭につけると季節を感じら印象がとってもいいですよ。ぜひ日常のやりとりに役立ててくださいね。

1.暦とは?歴月と節月の関係

暦とは時の流れを年・月・週・日などを単位として区切ったものです。 カレンダーのことを暦と呼ぶこともあります。

二十四節気とは

二十四節気は、1年の太陽の黄道上の動きを視黄経の15度ごとに24等分して決められております。

太陰太陽暦(旧暦)では季節を表す為に用いられ、全体を春夏秋冬の4つの季節に分けた上に、節気と中気を交互に6つに配しています。

二十四節気は、季節変化を表す指標となるのですね。 そもそも季節の変化は、地球が自転軸を約23.4°傾けたまま公転することから起こる現象です。 二十四節気の中の立春や立夏、立秋・立冬は、四立と呼ばれ、季節の始まりを表わしています。

そして冬至や夏至、春分・秋分のことを二至二分といいます。 よく「暑さ寒さも彼岸まで」と耳にしますが、彼岸の中日は春分の日・秋分の日となっています。

節月とは

節月は太陽黄経によって決まってきます。

太陽黄経が30の倍数であるものを中(中気)と呼び、そうでないものを節(節気)と呼んでいます。 正月節から2月節までを正月、2月節から3月節までを2月という様に、節から次の節の前日までの間を1か月とする節切りと呼ばれる月の区切り方をしています。

こうして区切られた月を節月と呼んでいます。 節切りは俳句や短歌の季語の分類にもよく使われる他、占いなどにも使用されます。 節切りに於いての季節は、立春から立夏までが春、立夏から立秋までが夏、立秋から立冬までが秋、立冬から立春までが冬というように区分されています。

そして「暦の上では・・・」というと立春、立夏、立秋、立冬からそれぞれ春夏秋冬が始まることになります。

年によって1日程度のずれはありますが、立春は2月4日頃、立夏は5月6日頃、立秋は8月8日頃、立冬は11月8日頃になります。

2.2017年度版二十四節気

  • 正月節(立春)~太陽黄経315°(2月4日) 寒さも峠を越え、春の気配が感じられる頃です。
  • 正月中(雨水)~太陽黄経330°(2月18日) 陽気がよくなり、雪溶けがすすんできます。 雪が雨に変わる頃です。
  • 二月節(啓蟄)~太陽黄経345°(3月5日) 冬ごもりしていた地中の虫が春を感じて這い出てくる頃です。
  • 二月中(春分)~太陽黄経0°(3月20日) 昼夜がほぼ等しくなる日です。この時太陽は真東から昇って真西に沈みます。 春の彼岸の中日です。
  • 三月節(清明)~太陽黄経15°(4月4日) 全てのものが生き生きとしてきます。 春の日差しのもと、明るく清らかに見えます。
  • 三月中(穀雨)~30°(4月20日) 農産物の苗を植えた後、穀物を潤す為の春雨が降るころです。

  • 四月節(立夏)~太陽黄経45°(5月5日) 少々汗ばむ陽気の頃、少しずつ夏の気配が感じられてきます。
  • 四月中(小満 )~太陽黄経60°(5月21日) 農作物に限らず全ての植物が、スクスクと伸びて大地に満ち始める頃です。
  • 五月節(芒種)~太陽黄経75°(6月5日) 稲などの(芒のある)穀物を植える頃です。
  • 五月中(夏至)~太陽黄経90°(6月21日) 昼の長さが最も長い日です。
  • 六月節(小暑 )~太陽黄経105°(7月7日) 梅雨が明け、暑さが始まってくる頃です。
  • 六月中(大暑)~太陽黄経120°(7月23日) 夏の暑さが最も極まってくる頃です。

  • 七月節(立秋)~太陽黄経135°(8月7日) 秋の気配が感じられてきます。
  • 七月中(処暑)~太陽黄経150°(8月23日) 夏の暑さがようやく収まってくる頃です。
  • 八月節(白露)~太陽黄経165°(9月7日) 草にしらつゆが宿る頃です。
  • 八月中(秋分)~太陽黄経180°(9月23日) 秋の彼岸の中日です。この日も昼夜がほぼ等しくなります。
  • 九月節(寒露)~太陽黄経195°(10月8日) 秋が深まってきて、野の草に冷たい露があらわれてきます。
  • 九月中(霜降)~太陽黄経210°(10月23日) 初霜が降りる頃になります。

  • 十月節(立冬)~太陽黄経225°(11月7日) 段々と冬の気配が感じられる頃になります。
  • 十月中(小雪)~太陽黄経240°(11月22日) 気温が低く寒くなって、雨が雪に変わる頃です。
  • 十一月節(大雪)~太陽黄経255°(12月7日) 雪がいよいよ降りつもってくる頃になります。
  • 十一月中(冬至)~太陽黄経270°(12月22日) 昼が一年中で一番短い日になります。
  • 十二月節(小寒)~太陽黄経285°(1月5日) 寒の入りで、以前にも増して寒気が入ってきます。
  • 十二月中(大寒)~太陽黄経300°(1月20日) 冷気が極まり最も寒さが強まってきます。

3.まとめ

皆さん如何でしたか? 昔、暦の無い時代、農耕等を計画的に進める為には、自然の持つ周期性を読み、将来を先読みしていくことが必至でした。

そして歴史を見るとわかるように、大きな文明や国家を築いてきた者は、正確な暦を作ることで国を統治していたといっても過言ではありません。 そして天文現象を観測することは、正確な暦を作る為の必要な手段でもありました。 宇宙は人々に正しい時季がいつなのかを教えていたのです。

最近は異常気象などで、少しずつ正しい時季が感じづらくなってきています。 しかし日本人として暦を大切にしつつ、季節の事象を感じていきたいと願わずにはいられません。

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