幸運を呼ぶアイテムが世界各国に存在します。
例えば日本だと『客人を招く招き猫』や『大阪名称のビリケンの神様』『玄関に狸の置物』が古くから運をあげると信じられ御利益を拝んできました。
ゲン担ぎの思いを込めて、ついつい撫でてしまったり、グッズに手を伸ばしたりしてしまうものですよね。
今回は『幸運を呼ぶ』と言われているアイテムのジンクスを紹介します。運を呼ぶとされる由来を知ることで大切な人との暮らしにアクセントを加えてみてはいかがでしょうか？ちょっとした話のネタにもなるので知っておくと以外と便利ですよ。
1.イギリス｜花嫁に送る6ペンスコイン
ヨーロッパ諸国では古くから幸運や富を招く御守りとして、友人や大切な人にコインを贈るという習慣があります。
昔の貨幣価値で６ペンスと言えば、贅沢さえしなければ５日位は生活していける位の価値がありました。
6ペンスコインにまつわる３つのジンクス
①花嫁の左靴にコインを入れる
花嫁の左の靴に６ペンスコインを忍ばせておけば、その花嫁はお金に困ることなく幸せな結婚生活を送ることができると言われています。由来となっているのは、イギリスの伝承童話マザーグースの一節、
Something old;Something new,Something borrowed;Something blue,に続く最後の1行に And a Sixpence in her shoe.『花嫁の靴の6ペンス』と書かれていることからこの幸せのコインの伝統が生まれました。−−−引用：6ペンスの唄
②空軍のラッキチャーム
６ペンスコインは、第二次世界大戦中には、空軍のラッキーチャームとして、メダルリボンの裏に縫い付けられていたこともあります。由来としては、６ペンスに描かれる人物が関係しています、
６ペンスの絵柄は複数ありますが、そのなかにイギリス王ジョージ６世の姿があります。彼はエリザベス２世のお父さんで王室の人間でありながら空軍のパイロットでした。このことから空軍の人々が６ペンスコインを特別な思いを込めて所有したと言われています。
コインにはラテン語で「ジョージ6世、神の恩寵ある全ブリタンニアの王にして信仰の擁護者」と刻まれています。−−−引用：ジョージ６世wikipedia
③クリスマスプディングに６ペンスコインを入れる
クリスマス・プディングに６ペンスコインを忍ばせ、 引き当てた人はお金持ちになれるという風習がイギリスにはあります。６ペンスコインの他に指ぬきや指輪なんかも入れるようです。
1967年まで造幣されていて本物は入手困難、ジンクスを知っていれば幸せな結婚式の宴にひっそりと送るのも気が利いているのかもしれません、そんなイギリスの６ペンスコインは与えられた人に幸運を運んでくれますよ。
2.古代ケルト｜魔除け・幸運のお守りホースシュー
古代ケルト人の間ではホースシューと呼ばれる馬の蹄鉄が魔除けや幸運を呼ぶアイテムの一つとして信じられてきました。
飾る向きによって意味が違うと言われている地域もあり、開口部を上に留めると幸運が舞い込むと言われ、開口部を下に留めると不幸を跳ね除ける魔除けになると言われております。
ホースシューにまつわる６つのジンクス
①異世界の住人は鉄を嫌うという伝説
古くはケルト神話の時代、ケルト人がダーナ神族を鉄器と騎馬で打ち負かしたことから、邪鬼等の異世界の住人は鉄を嫌うと言う伝説が残り、それがすなわち幸運を招くということに繋がりました。
②鍛冶屋が悪魔に蹄鉄を打ち付けた
一人の鍛冶屋が悪魔から馬の蹄鉄を治すように依頼された際、馬ではなく悪魔の足に蹄鉄を打ち付け、扉に蹄鉄が留められている時は中に入らぬことを約束をさせたと言うお話です。
③馬の蹄鉄を扉に下げると魔除けになる
馬の蹄鉄を扉に下げると魔除けになると同時に、幸運を呼ぶということでヨーロッパでは広く知られております。
④花嫁の腕にかけると幸せになる
子供が病気にならないようにベビーベットの脇に吊るしたり、幸せな結婚になるように花嫁が腕にかけて式を挙げるといったジンクスもあります。
⑤馬は人間を踏まないということで交通安全のお守り
ホースシューのアクセサリーを付けることが流行った時期があり、それには馬は人間を踏まないということから、交通安全のお守りとして蹄鉄を自動車に付けたという説がいわれています。
⑥鋲の数がラッキー７
蹄鉄に打つ鋲の数が７(ラッキーセブン)だったためという縁起がいいといわれています。
ホースシューをかたどった建築物や地形、は世界各所にあり、いずれも魔除けを祈願し神聖な場所へ続くと思いが込められています。
3.各国で縁起の良い｜富と繁栄をもたらすブタ
古代のドイツではブタは神様への捧げものとしてとても神聖に扱われていました。
ドイツ語でも、思いがけず良いことがあった時に「Schwein haben」（ブタを手に入れた）とか、運が良かった時には「Schwein gehabt」（ブタを持っていた）と使われるほど、ブタと幸運は同等の意味も持っております。
ブタにまつわる５つのジンクス
①ドイツ｜ニューイヤーピッグ
『ニューイヤーピッグ』と呼ばれ、新年にブタを食べると、その年１年幸福に過ごせると言われています。
②オーストラリア｜新年に豚のモチーフを交換する
オーストラリアでは、新年にブタをモチーフとした小物を交換し合うという習慣も残っております。
③韓国｜豚の夢を見ると金運がアップする
韓国でもブタの夢を見れば、金運がアップするとか。
④沖縄｜年越しそばは豚肉が入ったソーキそば
沖縄でもお正月は豚肉料理がふるまいます。『ソーキ汁（骨つきあばら肉の入った汁）』を作って年を越し、茹でた豚レバーと石炭を昆布で巻いた物と塩を一緒にした『チータチ・ベェーシ』を先祖にお供えします。
⑤中国｜ブタ年生まれ（日本では亥年）はお金に困らない
日本のいのしし年は韓国・中国・ベトナムではぶた年です。世界的にいのしし年というのは日本だけのようです。ブタ年生まれの子はお金に困らないと言われています。
富と繁栄をもたらす幸運を呼ぶ象徴でもあるブタは、世界中で貯金箱のモチーフとして使われることが多いキャラクターです。
ブタは贈られる人も然り、贈った人にも更なる幸運を呼ぶと言われております。 大切な人への幸運のプレゼントとして、可愛いブタのモチーフのグッズを贈られてはいかがでしょうか。
4.北欧地方｜幸運のシンボル・ベニテングダケ
赤いかさに白い斑点のあるベニテングダケ（アマニータ）は、毒きのこではあるのだけれでも、森で見つけた人に突然の幸運をもたらすと言われております。
ベニテングダケにまつわる3つのジンクス
①ドイツ｜ゲルマン民の自然と美の象徴
ドイツでは、ゲルマン民族の最高神ヴォータンにより作られしものと言われ、自然と美の象徴とされ崇拝されてきました。
②クリスマスカードのモチーフ
赤い傘に白の斑点が水玉模様にも見えるベニテングダケは、クリスマスカードのモチーフとされたり、クリスマスの飾りにも用いられることも多く、様々な種類のグッズを見かけることがあります。
③森で見つけるとラッキーが訪れる
森の中で見つけるとラッキーが訪れると言われています。
その風貌から、さまざまな造作物のモデルになっています。有名なところだと、『スーパーマリオに登場するキノコ』『スマーフの家』があります。
運気上昇をもたらすアイテムのベニテングダケ、愛らしい風貌ながらも毒を持っていたりする設定がなんとも気になる存在。 きっと好みの人がいるはずで、あえてキノコ柄のグッズを贈られては如何でしょうか。
5.イギリス｜幸せの象徴黒猫
魔女狩りの風潮の時代は黒猫は不吉とされましたが、イギリスでは古くから、黒猫は幸運をもたらすと言われて来ました。
黒猫にまつわる４つのジンクス
①ベルギー｜猫のパレード
ベルギーの都市イーペルでは3年毎の5月第2日曜日にKattenstoet（猫のパレード・近年では2009年開催）が行なわれています。黒猫装束の人が多数参加し、教会の塔の窓から投げられた黒猫のぬいぐるみをつかむと幸運になるといわれています。
②日本｜カラス猫と呼ばれ縁起が良い
日本では全身真っ黒の黒猫は『カラスネコ』と呼ばれとても縁起の良い福猫とされてきました。 江戸時代、「左向きのカギしっぽの黒猫はお金をかき集めてくれる」と言われ、大商人などは、人にお金を払って探させたとの話も残っております。
③ヨーロッパ地方｜黒猫は幸運の象徴
ヨーロッパでも黒猫は幸運の象徴とされ、古代ケルト人は、猫を予知能力などの不思議な能力を持つ存在として崇めていたといいます。 黒猫が家に住み着いたり、家の前に座っていたら、幸運がやってくると言われております。
④ドイツ｜結婚祝いに黒猫・黒猫が座ったワイン樽は美味しい
結婚祝いに黒猫を贈ると、新婦が幸せになると言われております。 ドイツの有名なワインで、ラベルに黒猫の絵が描かれているものがあります。ドイツでは樽の上に黒猫が座ったワインはおいしいと言う伝説があり、それに由来したものと思われます。
幸運を引き寄せてくれる黒猫、道端で偶然に出会うことを期待したいですね。
7.ヨーロッパ北部｜生まれた赤ちゃんに送る銀のスプーン
『銀のスプーンをくわえて産まれてきた子どもは幸せになる』西洋では古くからこの様な言い伝えがあります。これには生涯経済的に困らないための願掛け以外にも深い理由があります。
銀のスプーンのジンクス
①貴族に使えた使用人の財産の象徴がスプーン
ヨーロッパで穀物の栽培が行われるようになって以来、長い間庶民の主食はお粥やスープでした。ナイフで切らなければいけない肉や野菜や果物は庶民の食卓にのぼることがほとんどない時代です。もともとは家畜産業がさかんで多くは豚料理をたくさん食べていたのですが。麦類の産業はヨーロッパの土地柄非常に生産量が悪く、向上させるために家畜の源となる森林を伐採し悪循環の時代が到来したのです。
そうした苦しい時代を乗り越えなんとか中世には経済が建て直され『食器』での食卓を貴族たちがするようになります。そうした貴族たちの使用人がゆいいつ与えられていた所有物は『スプーン』だけだったことから、スプーンは庶民にとって財産の象徴とされていくのです。
②貴族からもらったスプーンは故郷に持ち帰り幸せの象徴
貴族から与えられたスプーンを故郷に持って子供達にあげることがある意味幸せな風景に見えたとされています。
③純銀のスプーンは魔除けの力がある
純銀には魔除けの力があると信じられていて神聖なものとして使われているのも幸運のアイテムの理由でしょう。
8.幸運を呼ぶアイテムの最大限の生かし方
幸運を呼ぶアイテムを最大限生かしたいときには、あなたの幸運期にそのアイテムを持つようにすると最も効果を得ることができます。
幸運期はあなたが生まれた時点ですでに決まっています。いつ幸運が訪れるのかをあらかじめ知っておけば、そのチャンスを逃さずにつかむことができ、どんどん幸せな人生を送ることができるようになっていきます。
幸運期を知りたい場合は、今からご紹介する方法で調べることをおすすめします。
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9.まとめ
幸運を呼ぶ代表的なアイテムを幾つか紹介してみました。 結構知っているようで知らないものがありましたね。毎日の暮らしの中でやっぱり幸運に恵まれていたほうがいいですよね。 幸運を呼ぶアイテムを使って、ちょっとした楽しみの中で過ごしてみませんか。
