初めて訪れたはずの場所なのに、何故だかどこか見覚えがあって懐かしいと感じた経験はありませんか?
この不思議な感覚はデジャブと呼ばれていて、日本語では既視感と呼ばれているものであります。 気のせいかと流してしまいがちですが、人によっては前世での記憶がデジャブとして現れることもあると聞きます。
経験したことが無いのに経験したように感じる不思議なデジャブ、そこに意味はあるか解説していきます。
1.人がデジャブを見る5つの意味
デジャブの症状
我々がデジャブを感じる時、「よく知っている」・「確かに見たことがある」と同時に、「初めて見たはずなのに何故知っているのかわからない」・「どこで見たのかわからない」と言う違和感を覚えます。
この矛盾こそがデジャブです。
そしてデジャブは、何だか見たことがあると言う様な視覚的な感覚の他に、聞き覚えがある、このことを前にもしたことがあると言った感覚も覚えることもあります。 故に既知感とも呼ばれることもあります。
そしてデジャブはとても鮮烈なイメージを我々に与えます。
デジャブの意味① 記憶の悪戯 説
例えば貴方が過去に良く食べにいったことのあるカフェ等の飲食店があるとします。 でも引っ越し等の理由で、次第にその店へ足を運ばなくなります。
そして月日は流れていきます。 貴方は以前とは違う環境に身を置いていて、特別な想い出もなかったその店の事はすっかり忘れています。 ところがある日偶然に立ち寄った別の店で、貴方はとても不思議な感覚を覚えます。
初めて訪れた店にも関わらず店に足を一歩踏み入れた瞬間、貴方は何故だかわからないけど懐かしくてたまらない気持ちになったのです。 普通、初めて訪れた店に対して懐かしいと感じることはありません。
しかし自分ではその時忘れていたとしても、実はその店の雰囲気やレイアウトが、過去に良く訪れたことのある店に非常に似通っているケースがあります。
記憶の奥底にしまい込んでいた懐かしい風景が突如脳裡に甦ってきて、初めて訪れた場所であるにもかかわらず懐かしく思えてしまうのです。
「似ているものに出会った時に脳の記憶が起こす、極端な反応である」という研究結果があるように、デジャブと記憶には密接な関係があるのです。
デジャブの意味② 魂の記憶 説
人によっては、説明のつかないデジャブの体験をすることがあります。
例えば本当に初めて訪れた土地なのに、『そこの角を曲がると○○がある』等の情報が、何故かわかってしまうのです。 知らない筈なのに詳しい土地勘があったり、『その家に住んでいた○○さんと遊んだことがある』等の記憶が鮮明に蘇ってきたりと、不思議なデジャブはつきません。
こんな時我々は、今感じているデジャブが前世での経験ではないかと自然に疑いをもちます。 前世とは今生きている前の世での生の事です。
それは人間は肉体が滅びても魂は滅びることなく何度も生まれ変わって、生を繰り返すという輪廻転生の考え方から来ています。
普通生まれ変わる時、前の生での記憶は消されてしまうのですが、あまりにも強烈な印象を魂に残していると、ひょんなことから記憶が蘇ることがあるのです。 不思議なことにただ分かってしまうデジャブ、それは前世から来る魂に刻まれた記憶なのです。
デジャブの意味③ 予知夢 説
我々は毎日眠り、そして夢を見ます。 夢の中には、正夢や予知夢と呼ばれる見た夢がそのまま現実で再現される不思議なものもあります。
そして現実に夢が再現される瞬間、我々の脳裡に夢の中で見たシーンがよぎっていき、我々はデジャブを覚えます。 何故そのような夢をみるのかは科学的には解明されていません。 また全ての夢が予知夢として現実になるわけでもありません。
ただ睡眠中にちょっとしたタイミングで、アカシックレコードと我々の潜在意識とが繫がる時があります。
その時我々は、未来の風景を垣間見ることが出来るのです。 その記憶が起きている状態の時に甦ってきてリンクした時に、我々はデジャブとしてアカシックレコードのメッセージを感じ取ることが出来るのです。
デジャブの意味④ メッセージ 説
スピリチュアル的な考え方の一つに、守護霊や高次元にいる存在からのメッセージが記憶の奥底に蓄積されているという説があります。
そして今まさにその情報が必要である時に、メッセージがデジャブとして現れてくるのです。 それは予知夢に似た所もありますが、これは夢としての認識はありません。 パッと脳裡に既視感が生まれると同時に我々を導いていく、そんなデジャブなのです。
デジャブの意味⑤ パラレルワールドの記憶 説
一つの考え方として、この世界は幾つもの世界が重なりあって存在するものとの考えがあります。 SFの世界では良くある考え方ですね。
ひょんなことから、もう一つの世界に足を踏み入れ、再びこちらの世界へと戻って来た時に、違う世界での記憶がデジャブとして蘇ってきたとしても不思議はありません。
どうしてこのような経験が出来たのか、そこには宇宙の意志が働いていて、ある意味大切な記憶であることには違いないのです。
2.デジャブを経験しやすい人はこんな人
デジャブは、多感な15~25歳位の年頃に感じることが多いです。 大学生の約7割がデジャブを経験したことがあると言われる調査結果があるくらいです。
また旅行に良く出掛ける人や、出張等の仕事で色々な土地へ行くことが多い人も、デジャブを感じることが多いです。 この場合自分では気づかないうちに色々な経験が脳に記憶として蓄積されていて、それがフッとした瞬間にデジャブとして蘇ってくることが挙げられます。
3.まとめ
このようにデジャブは一般的には、人の記憶の過剰な反応であることが殆どかもしれません。 でもその中のほんの一握りには、前世での記憶であったり、宇宙からのメッセージがこめられているケースもあるのです。
我々がより幸せな人生を送りたいと願う時、デジャブに隠された意味を紐解いていくことで何かしらの答えを見つけることができるのかもしれません。